涼しき姿に
現代短歌なので、小難しいことは抜きにして。
感じたままを詠んでみました。
お気楽に味わってみてください。
炎天の焦げる陽射しを浴びてなお
涼しき姿に 視線囚われ
暑い!
申し訳ないのですが、それしか言葉が出てこない。日本各地で40℃超えですよ。なにこれ、異常な暑さは。
そりゃ、蝉も鳴けませんわ。
蚊さえ飛んでいないんですもの。
陽射しは午前中から灼熱で、2分も浴びていたら焦げてしまいそう。いいえ、1分でも汗びっしょりになるのだけれど、洗濯物を干すとなると、せめて5分くらいは我慢しなけばならないのが苦痛。
ベランダの植物たちには、「がんばれ、がんばれ」と励ましつつ、朝夕の水遣りは欠かせません。じゃないと枯れちゃう。干乾びちゃう。
なんとかならないものでしょうかねぇ。
そんな中、見惚れたのは佳人ではなくて、百合の花。
庭に咲いていた、白いテッポウユリ。
暑いのを忘れて、はっと心奪われちゃったほど、涼やかな姿。
昔から百合の花は美人の立ち姿にたとえられていますが、もう納得のその姿ですよ。
すらりと伸びた茎に、筒状の花被片が先端だけ少し反り返ったぴんとした形で、ちょうどトランペットのような花かたち。
楚々としていながら、品があって、清々しくて。
近年持て囃されているカサブランカ程の華やかさはありませんが、可憐な姿が目を引くテッポウユリ。
高い茎が風に揺れる姿が花の名の由来らしいのですが、古事記の昔から愛されてきた花でもあります。
同じく風を愛する風鈴の音に合わせて、わずかにゆらり。
わずかに――のところに奥ゆかしさもあって。
この季節に毎年庭に姿を現すたおやかな姿は、まさに一服の清涼剤でもあります。
ご来訪、ありがとうございます。
一服の清涼剤。でも汗が噴き出るのは止められずで、洗濯物を干してしまったら、ダッシュでクーラーの効いた室内に戻る今日この頃。
昔はクーラーは贅沢品とか言われましたが、もう絶対の必需品になってしまいましたよ!
だって、無かったら生命が危険なほどの暑さなんですもの。
鳴けない蝉については、昨年の
蝉さえも
https://ncode.syosetu.com/n2725jk/
で触れているので、今回は割愛させていただきます。