すずしをはこぶ
現代短歌なので、小難しいことは抜きにして。
感じたままを詠んでみました。
お気楽に味わってみてください。
風鈴の音色と共にアガパンサス
そよいで揺れて凉を運ぶ
最近、よく目にするようになりました。アガパンサス。
アガパンサスと言われても、ピンとこない?
爽やかな青紫色や白色の花を咲かせるヒガンバナ科の花です。和名は紫君子蘭。
すらりとした姿かたちは優雅で美しく、また愛らしくもあります。
暑さに強く、この酷暑の中でもたくさん咲いて目を楽しませてくれますが、原産はアフリカ大陸だそうですよ。道理で、暑さの中他の植物たちがぐったりとしていても、アガパンサスだけは元気でいられるのでしょう。
そうそう。この花の英語名は「アフリカンリリー」ですものね。その名のとおり、小さな花の形状は少し百合の花に似ています。でも日本人の感覚からいえば、彼岸花を連想するのではないでしょうか。
ただ彼岸花は花が咲いている間は葉は生えてきませんが、アガパンサスは厚みのある革のベルトみたいな葉(←言い方)が、花と共に力強く茂っています。
環境への適応の幅が広く、土質もほとんど選ばず、かなりの乾燥にも耐えるのですって。我が家の庭の日陰でも、(多少花付きは悪いけれど)育だっていますものね。
丈夫で育てやすい。膝丈サイズから大型サイズまで、背丈もいろいろ。なおかつ花の色のバリエーションも豊かとなれば、ますます人気はうなぎのぼり。
すらりと伸びた花茎のてっぺんに集まった小さな花が、花火のように外に向かって咲くのです。花の色もあるのでしょうが、とても涼やかに見えるのですよ。
一輪でも見栄えのする花ですが、炎天下を歩いている時など、植え込みや花壇に並んで揺れている姿を見つけると、その涼しげな姿にニコッとしちゃうのです。
ご来訪、ありがとうございます。
最近お気に入りの花、アガパンサス。ただちょっと気になるのは、以前はひまわりが植えられていた花壇や植え込みが、この花に取って代わられているような気が……。
異常気象で、夏の花も、より丈夫な品種に変わりつつあるのかもしれない?
がんばれ、ひまわり!