星今宵
現代短歌なので、小難しいことは抜きにして。
感じたままを詠んでみました。
お気楽に味わってみてください。
星の夜はいくつもあれど今日だけは
君といたいと願う夜かな
星今宵 眺める夜空に広がるは
天の大河と笹の葉の波
さやさやと揺れる笹の葉波間には
寄り添う星の幸せな顔
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七夕ですね。
タイトルの星今宵は七夕のこと。きれいな言葉ですよね。
また七夕の空のことを「行き合いの空」ともいうそうな。こちらにはもうひとつ、季節が移り替わる頃の空という意味もあるそうです。春から夏にかけて、または夏から秋にかけて。季節が移ろう頃の空を、ロマンティックに言い表した美しい言葉だと思います。
でも七夕の空ならば「行き会いの空」の方がいいと思いませんか?
「合う」んじゃなくて、「会う」のですもの。
そうそう。「星会い」という言葉もあるそうです。ご想像のとおり、彦星と織姫の逢瀬のこと。
天の川を渡り、ふたりが寄り添い合う姿が思い浮かびませんか。
あ。だから「合う」なのかしら。
どちらでもいいや。ひとときの逢瀬、どうぞお幸せに。
ご来訪、ありがとうございます。
せっかくの7並びの七夕ですもの。「ここで一首詠まなければ!」と大急ぎで短歌とイラストを用意しました。
七夕の夜、ふたりの逢瀬を邪魔しない程度に、ゆっくりと星を眺めてみたいですね。