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風鈴と風①
現代短歌なので、小難しいことは抜きにして。
感じたままを詠んでみました。
お気楽に味わってみてください。
風鈴の涼やかな音が夏告げる
一陣の風青い空へと
7月になりました。
ついに本格的な夏の到来。
今年は空梅雨で6月から35℃越えの真夏日がありましたが。
夏の風物詩のひとつ、風鈴。
風に揺れて、ちりんちりんと涼やかな音色が響くと涼しさを感じますよね。
でも、これ。
脳の錯覚なのですって。
実際に体感温度が下がったわけでもないのに、なぜ涼しく感じるのか?
「風鈴が鳴る、それは風が吹いているから。だから涼しい」
という方程式が脳内で構成されて、涼しいと脳が思い込むのだそうです。
でもね。脳がそう錯覚するのは、そういう記憶があるからではないでしょうか。風鈴の音色を聞きながら風を感じたという、いつかの体験。
気持ち良い風が身体を吹き抜けた記憶。
それがちりんちりんという涼やかな音に導かれて、脳内に甦るから。
だって、風が吹かなくちゃ、風鈴とて揺れることはないと思いますもの。
ん? これが、すでに錯覚なのかしら?