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荒稼ぎ?3

 訪問者の事も忘れてひとしきりゴロゴロしたあと、みんなと眼が合ったので、取り敢えずクッションから下り手短る。


「見苦しいものをお見せしました」

 苦笑いで謝罪するも、三者三様な顔芸。


「これ、町長くらいじゃないと持って無いんじゃない?」

 あまりの贅沢っぷりに、先程はしゃいでいたローナさんもちょっと引いてるのかも。


 あ、この場合の町長ってのは、街を一つ魔法で作ってる大金持ちの事ね!


「最近ダンジョンの調子が良くって」

 試験運用に参加してくれた漆黒の翼には頭が上がらない訳です。


「聞いてる聞いてる。なんでも低ランクモンスターに苦戦させられたとか、戦略の幅が広がるとかで結構人気らしいな」


 基本的にダンジョンの罠やモンスターの配置は他の人にばらすことはあまりしないんだけど、ずっとやってるとマンネリ化するっていうか、攻略されちゃうんだよね。

 ってことで二週間くらいで模様替えして、戦略も変えてるから、一回来てくれた人もまた挑戦してくれたりする。

 


 それに3階まで行けるパーティも、エンドライン兄弟のどちらかを選択して戦えるからと、こっちも人気みたい。

 もちろん二人同時に戦って負けたのって、漆黒の翼くらいのものだったよ。


「人気が出たってのもあるだろうが、ジョロモにスタンピート注意報が出ちまったからな」

 スレインさんが、後ろ頭を掻きながらちょっと怖いことを言う。

 

 そういえば、錬銀術師さんの所に品物を取りに行く途中に、そうやってスレインさんに脅されたんだっけ、と思い出し。

「またまたぁ」

 と笑ってみたけど、顔を見る限り今回は本気みたい。

 いったんラルフさんに視線を送ると頷いたし、間違いないんだろう。


「スタンピートかぁ……」

 魔物の大量発生や、組織だった反乱のようなもの。

 人間があちこちで街を生成することで、魔物の生活域が狭くなってる事が原因とされていて、街を破壊し尽くす事でそれを広げようとする活動の事。


「それで、近隣の街からランクの高いストレンジャーが集まってきて日雇いの仕事とっちゃうから、近隣のダンジョン巡りしたりするパーティーが増えてるみたいだよ」


 ちょっとぷっくりとしたほっぺたのラルフさんが、このところのダンジョンフィーバーについて教えてくれたことで納得。やけにお客さん多かったからね。



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