表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/80

ダンジョン五階の攻防2

 スレインはなんだかしどろもどろなラルフのお尻を、パチンと音を立てて叩きながら急かす。


「話してないでさっさと入ろうぜ! こないだのコボルトだけじゃないんだろ?」


 確かに、コボルトを追加したくらいでここまで利用金額ははね上がらない。

 きっとそれを確認しに来たんだね。


「うん、ちょっとトラブルっていうか……思いがけず仲間が増えちゃって」


「言うこと聞かないなら、スレインお兄さんがお仕置きしてやるぞぉ?」


「いや、そういうんじゃないけど……」


 スレインは指をポキポキ鳴らしながら笑顔で言う。

 面倒見はいいんだけどちょっとだけ話が噛み合わないんだよねこの人。


「いいよ、入ってみようよ」


 何だかワクワクしている雰囲気のローナさん。

 ラルフもソワソワしていて、なんか小さい声で「スチルちゃんの家……入るの初めてだ」とか言っている。


「じゃぁ行くぜ」


 スレインはハーピーの爪を3個、入り口のポストにいれた。

 ゴゴゴゴと扉が開くと3人はその中に進んでいく。

 そして手を振る姿を扉がその中に納めると、私を残して外は静かになった。


 私も急いで後を追う。

 といっても一緒に進んでいくわけではなく、管理者用の部屋から、操作盤で《漆黒の翼》の状況を観察する感じなんだけど。


「あ、もう3階まで降りてる」


 一階はスライム部屋。

 二階はアルミラージ等の野生生物。

 三階はカブトやベアウルフ等の昆虫系。


 そこも難なくクリア。

 考えてみれば、4階のコボルトを捕まえて貰ったわけだし……次も勝てるわけ無いよね。


 もちろん予想通り4階も凄いスピードで通りすぎていった。


 しかし、彼らの凄いのはそこだけじゃなくて。

 全部殺さずに無力化して進んでいるとこ。


 これってほんと、ありがたい。

 殺しちゃうと復活させるために魔素を使うから、ダンジョンが赤字になっちゃう。

 もちろん殺しても良いんだけど、実力差がある場合なんかは生け捕りをする練習にもなるからって、殺さずに進んでくれる「優良パーティ」もたまにいるんだよね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ