ダンジョンを改築しよう1
仁王立ちになり、腰に手を当てる私。
いまから大事なことを言います、といった雰囲気を醸し出してみる。
ティアマットは薄目で不審なものを見るようにしているし、富士子さんは胡座を書いて座ったまま、膝に肘を乗せてだらっと頬杖をついている。
バジリスクだけが目を輝かせて、正座して私の話を聞く体勢に。君だけだよ私をご主人様扱いしてくれるの……ちょっと違う気もするけど。
「まずここは私のダンジョンです!
ダンジョンは経営です!
私は貴方達を家族として考えているけど、働かざる者喰うべからずです。これからの貴方達の仕事を決めたいと思います」
バジリスクだけがノリで手を叩いているんだけど。
働かざる者、のくだりで頭を捻っていたし、意味が伝わっているかは不安なんですけど。
「バジとティアはここ、5階の番人。ストレンジャーと戦って欲しいんだけど、富士子さんは強すぎるから当分はこの階にスペクターか何かを召喚して欲しいかな」
「判りました!」
バジが勢いよく声をあげる。
この際他の二人は無視して話は続けちゃおう。
「ここでの魔法は貴方達の体力を削って発動されますよ。だから戦って攻撃されても、魔法を撃ちすぎても同じように弱っちゃいますからね」
そこまで言うと何かに引っ掛かったのか、富士子さんが口を挟んできた。
「魔法って無限に撃てる訳じゃないノ?」
私はその問いにぎょっとした。
そんなことこの世界のだれも言ったりしないよ!
「だって魔法って、魔力媒体が要るでしょ?」
「魔力媒体っての初耳なんですけド」
ここでも彼女の無知が発動なの?
ティアマットさん説明お願いします、という視線を投げるワケで。




