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世界のこと1

 そうしてやってきたのは地下五階。

 彼らの檻がある階層に降りてみた。


「おっ、戻ってきたかスチルちゃん!」


 元気に出迎えたのはバジリスクだけ。

 他の二人は半ばぐったりしているように見えるんだけどどうしてかな?


「ああ、スチル嬢のお帰りですか」


 仕方なさそうにティアマットは腰を上げると、わざとらしく恭しいお辞儀をして見せる。


 富士子さんに至っては、寝っ転がったまま。

 いや、彼女の姿で寝っ転がったままとなると、ただの白骨死体に見えるからやめて欲しいんだけど……。


「ごめんね、大事な話をしなくちゃいけなかったのに、急ぎの用だったから……」


 丸一日待たせたとはいえ、別に遊んでいたわけではないんだよ?

 このダンジョンに必要なものを揃えてきたワケで。


「みんな、退屈しなかった?」


 私の問いかけに、バジリスクは首を降ったけど。

 ティアマットはさも面倒臭そうにため息をついてる。


「退屈ではありませんでした……富士子さんにこの世界の理を教えて居ましたので」


 私がここを出る前に判ったことだが、富士子さんは不老不死だけど、元人間。


「500年生きてても知らないことなんてあったんですか?」


 その言葉が癇に触ったのか、富士子さんは首だけを180度回してこっちを睨み……いや目はないんだけど。


「18歳って言ってるでしョ」


 とだけ言って頭蓋骨を元の向きに戻して、見た目屍に戻る。


 便利かもしれないけど、首だけ回すの怖いからっ!

 聞こえなかったかもだけど心の中では「ヒィッ」って言ったからね!

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