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魔術と異能


魔本を手に入れてから一週間が経過した。この世界の一週間も地球と変わらず7日、1日24時間だ。

あれから魔本を調べていてだんだんとその性質が分かってきた。


その一つは人の異能を調べられること。最初は俺の異能しか表示できないのかと思っていたが、試しに使用人の異能を知りたいと思うと魔本にその使用人の異能が表示された。


あとは魔術に関する知識を得られる、という点だ。魔術そのものについては勿論、魔術の使用者についても調べることができた。この世界に魔術を使わない者はほとんどいないため、俺の知っている人間は全員調べることができた。


ただしこれには欠陥がある。手に入る知識が最も多くの人が認知しているものであるという点だ。つまり絶対に正しいものとは限らない。


これに気が付いたのは勇者について調べていた時だ。物語やゲームでよくありがちな勇者は特別な魔術を使えたりする。あわよくばと思ったが結果は空振り。その代わりに勇者がどういう存在なのかを調べることができた。


魔本に記述されていたのは「勇者はアメリカから来る」、という文面。


初代勇者はアメリカ人だった。しかしこれが正しいなら俺がサクリフィスに来た時点で「勇者は地球から来る。」


という文章に変わっていないとおかしい。理由は幾つか考えた、まずは俺が勇者と認められていないから。


ただしこれはミルグリア王やエカテリーナ王女と出会った時点で彼らは俺を勇者として認識している。


だからこれは恐らく違う。


二つ目は俺が出身について一度も話していない、つまりこの世界の人間には俺が日本から来た、という情報を持っている奴がいない。


だから俺もアメリカから来たと思われている。この世界には勇者がアメリカから来るという知識を持っている人間しかいないわけだ。


恐らく後者が正解だが仮に前者が正解だとしても人の認知を参照して答えを導いていることに変わりはない。


要するに信用しすぎないようにしようということだな。



話が長くなってしまったが魔本の性質を理解できたのはついで。本命は魔術についてだ。


といっても俺が想像しているより大雑把な技術だった。というか技術といっていいのかも怪しい。


まず、魔術は魔力と呼ばれる不思議パワーを使って現実を捻じ曲げる技術であり、イメージが重要とのこと。


詠唱といったものもなくはないが、個人によってその効果が違う上に、詠唱を行わずにイメージを固めたほうが威力が出る。


という魔術士もいることから流行っているとは言い難い。


イメージは魔力で補完することもできるため、魔術士の業界では魔力量がものを言うらしい。


ちなみに魔術士は魔術を行使することを仕事にしている人の総称である。


それから魔王についても調べていた。魔王の手下は魔物と呼ばれている。魔物が生まれる最も有力な説として魔物は魔王が生み出している、というものがある。そこから魔王の物、魔物と名付けられたのだとか。


魔物も人間と同じく異能を持っている。これを<種族異能(アビリティ)>と呼ぶ。



これを知った時、俺のやるべきことは決まった。


まずは魔物を狩って力を付けようか。



《結芽ちゃんからのお願い》


どくしゃさん!よんでくれてありがとうございます!さくひんのひょうかとぶっくまーくをおねがいします!

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