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さまざまな短編集

狂乱博士の設計したのは対戦車ライフル!?

作者: にゃのです☆

 陸戦最強は“戦車”だ。

 だが、いまだに最強の戦車は出てきていない。

 装甲は正面で二〇ミリあればいい。

 今の世界で重装甲は正面で五〇ミリだ。

 正面は充実しているが、側面はあっても二〇~三〇ミリ。

 天蓋にいたっては一〇ミリ無いものもある。


「未だ戦車は最強ではない!」

「主任、ですが戦車を撃ち抜く銃なんて歩兵では運用できませんよ~」

「何を言う。高初速、弾針、口径を考えればまだ正面装甲は抜けるはずだ!」


 マッドと呼ばれる主任。今の時代に銃で立ち向かうとか無謀すぎる。

 戦車は時代ごとに確実に進化している化け物だ。

 それに話がかみ合っていない。

 そりゃあ、口径を大きくすれば貫通するのも期待できる。

 でもそうしちゃうと速射砲で充分じゃん。という意見になる。

 いまさら“対戦車ライフル”なんて開発しなくていいのに。


「歩兵が運用できるものとしては一三ミリか一五ミリの間だろう。だったら最初っから一五ミリで設計していくぞ!」

「はいはい。もう好きにしてください」


 そう言って半年。

 まさかだった。

 できたそれは軍に採用されてしまったのだ。

 口径は一二ミリ。途中から小口径化し初速を稼いだ。

 おまけに弾頭自体を長くして弾道安定を図っている。

 薬莢は一二〇ミリと巨大。それに合うように機関部も巨大で剛性が求められたため単発装填。

 全長一四四〇ミリという長物で貫徹力は専用徹甲弾を用いて一〇〇メートルで五〇ミリという性能だった。

 出てきた当時としては最強のライフルだった。

 おまけに狙撃スコープを乗せることができた。だが、ライフルは戦車を撃ち抜くというよりも装甲車、対人遠距離狙撃で活躍した。

 戦車は次の戦争が始まってから歩兵の銃では撃ち抜けない程に装甲が分厚くなり、八〇ミリは当たり前の時代になり一気に対戦車ライフルは陳腐化した。

 しかし、この設計されたライフルだけは紛争地域、狩猟、特殊部隊などで使われ続けられた。

 


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