友情の芽生え
歩き続けるが、暗闇が続く。
「何処まで歩けばいいんだ?」
そもそも進んでいるのかすらわからない。
あの子はいないのか?
「おーい、もう歩き疲れたよ。出てきてくれないかー?」
大声で呼び掛けたが、反応はない。
何があったんだ?
とりあえず、疲れたし横になろう。
上をみたら光がある、ここは暗闇なのに。
「不思議な空間だな。どうなっているんだ?」
心地いいが不安だ。
頼むから出てきてくれよ。
「お願いだ。もうこの空間に一人でいるのは嫌だ。」
「意外と怖がりなんですね。」
「やっと来たな。血を見たお前よりはマシだ!」
夢の中でいつも聞く声だった。この声を聞くと安心できる。
「なんで来るのが遅かった?」
「顔を合わせられないと思ったのです。やっと痛みが分かったから、これ以上は ───」
「バーカ、気にすんなっていったろ?それにお前はいいイメトレになるんだ。それと約束も終わってないだろ。」
「約束の事は少し待ってくれって言いました。」
「言ったけど、日にちも言ってないだろ。俺はあっちの世界でアリーナがあるんだ。」
「アリーナに参加されるんですか?頑張って下さい。」
「だから終わるまで待ってくれよ。」
「それは大丈夫ですと前にも言いました。でも、
何故私にそれほど尽くそうとするのですか?」
「賭け事は守らないとだからな。」
ロリコンだからな。とは言えないだろ?
ロリコンじゃないけどな。
「私はあっちに知り合いも友達も居ません。」
「え?そうなのか?お前強いからいいクランにでも入ってるのかと思ったけど。」
「入っていません。1つお願い事いいですか?」
「いつも来てもらっているから良いよ。」
「あっちで友達になってくれませんか?」
それは予想を通り越した発言だった。
寂しかったんだろうな。
「もちろんいいよ!こんなに強くて可愛い友達がいたら幸せだよ!」
「ありがとう、ございます。」
彼女は動揺しているみたいだった。
恋愛に繋がったりしたら俺は速効牢屋いきだな。
「それもアリーナが終わったらお前の好きなだけデートしてやるよ。」
「デートは一日だけでいいんです。」
まぁ、そりゃそうだ。
とりあえずこの子は強いが弱いところもある。
守れるときは守ってやらないとな。




