サムライドロップ
負けた。────
俺は死んだのか。────
針で刺されたような痛みとかカズキは言ってたな
違うじゃないか。捻挫の痛みだったぞ。
「S・・K・・・こ・・・え・る・・・」
あぁ。誰かの声が聞こえる。もういいよ。
呼ばないでくれ。僕はもう疲れたよ。
「起きやがれ!!!!」
うるせぇー!!耳元で喋るんじゃない!!
「うるさい!起きてるよ!!」
「SAKA、初めての銃で撃たれた気分はどうだった?」
「カズキお前、嘘ついたな!」
「え?何のことだよ?」
「お前銃で撃たれたら針に刺されるような感覚とかいってたよな?あれ違ったぞ!!
まるで捻挫だった!凄く痛かったぞ!」
全く死ぬかと思ったじゃねぇーか!!
「でも、お前の一番の重要な
答えはこれで解けただろ。」
「ああ!『デスゲーム』じゃなかった!それだけでもいい収穫だ!」
「ところでSAKAくん♪レベルの方は上がったんじゃない?♪」
「確認してみるよ!」
8 SAKA
「おい!殺られただけでレベル4もあがるとか
雑魚過ぎワロタww」
「それは俺も同感だわww」
お前ら二人こんどぶちのめす。覚悟しとけ!
「あれ?SAKAくんあの戦いで『キー』ドロップしてるじゃない!かなりのレアアイテムだよ♪」
「へー!どんなふうに使うんですか?」
「ガチャを回せるの♪」
「ガチャ?・・・」
───── ─────
「武器屋の前のガチャ『サムライドロップ』っていうの♪そのキーを使ったら
1回回せるの♪試しに引いてみたら?」
「はい!やってみます!」
カチッ! ガラガラ。 コトン。
キーが消滅した。なるほど。面白い仕掛けだ!
「じゃあ、開けてみて♪」
パカッ。
「・・・ん?なんだこれ?」
出てきたものは武器だった。─────