短編
ニコポとナデポの被害者
やぁみんな…主人公だよ
タイトル通りの内容なのだが…
つまり二次創作などで良くある神様にニコポとナデポをつけられて転生させられました
ここまでなら普通にある転生モノなんだけど… ね。
なんとニコポとナデポには副作用が有りました…呪いとも言える位の重い副作用が…
その副作用は神様の手紙に書いて有りました…
内容は
『これはニコポとナデポの使用注意です。
ニコポとナデポは併用使用しないでください。
ニコポは作り笑いでは発動しません。
ナデポは素肌で相手に触れた場合にのみ発動致します。
ニコポとナデポは一人に一回のみの使用にしてください。
複数回使用すると相手の人格に影響を与えますのでむやみに笑わないことをオススメします。
またこの効果は男女関係なく発動致します。
使った後の責任は一切取りません。
用法・用量を守ってお使いください。
』
…これが神様の手紙に書いてあったことだ。
ただこれを見つけたのは三歳の時で、触れた時に記憶が戻ったみたいだ。
それまでは…
産みの親がニコポとナデポの影響を受けて精神崩壊して家族で心中しようとして俺だけ生き残り…
施設に預けられた。
そこでも同じ施設にいた人々に対して発動させていたニコポとナデポの影響で、施設の子供達に腹部を包丁で刺されて病院行き…此処で神からの手紙を発見したという流れです
以降無暗に笑うことをしないようにしていたら
なんと…表情筋が固まってしまいました。
これを幸いとして、あとは素肌を他人に触られないようにすれば良いだけと考え、どこぞの宗教の女性のように顔以外の全身を布で覆い隠し、手袋をしてマスクをするという完全なる不審者ぶり。
なので学校ではクラスメイトに話しかけられる事はあっても、遊びに誘われる事は有りません。あっても断りますけど…
現在小学三年生、最近の趣味は読書…をしながらのクラスメイトの観察です。この時期になると少人数のグループを作るように成ってきてますので、なかなか面白いです。
Aグループの〇〇君がBグループの◆◆さんに好意を持っているや男子グループと女子グループの小競り合いなど、恋愛ごとや男女の認識の違いが発生した来たようで、事あるごとに第三勢力のように傍観していた自分に相談しに来る…何故だ?
しかも男女共にである…疑問に思い、相談しに来た人に聞いてみると男女間での争い事や相談などは自分を聞く、というルールが知らぬ間に存在していたらしい。
確かに学年が上がって直ぐに起こった男女間での争いに(クラスでの平穏を守るために)割って入って停戦させて、男女それぞれのリーダー格と自分の三人で交渉を行い、クラスでの決まり事を作ったりしたけど…あれには書いた気がしないし…
そういえば最後に男女のリーダーがコソコソとなにかしていたが…あれのせいか?
こうして自分はクラスにおいて調停者として相談を受ける立場と成ったのであった。
まあ、本読んでるだけだと暇だし…相談云々は良いかもな
こうして不審者な格好でニコポとナデポの呪いを宿した主人公の灰色の日々が始まるのであった…