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弐ちゃんねる~後手後手の話~

太くて固い:それで里には知らせずに、とりあえず護衛ちゃんに任せる事にした


スワノ:だいたいの状況は分かった。


太くて固い:次はお前だ。なんか知ってんだろ


太くて固い:話せよ


太くて固い:おい


スワノ:わかったから落ち着いてくれ。


太くて固い:メンへラの目的はなんだよ。マジでただの嫉妬で暴れてるだけか?


スワノ:その可能性が高い。


太くて固い:企業や家が絡んでる事もないな?


スワノ:ちょっと待ってくれ。最初から話す。


太くて固い:手短に頼む


太くて固い:まだか


スワノ:まず花畑が最初にこの掲示板に現れた日、俺はその日の内に花畑が仕えていたという家を特定した。必要なら恋仲はともかく元鞘になるまでは世話してやるか、持ち合わせが無いなら仕事も回してやろうと思ったんだ。


太くて固い:花畑が来たその日に特定して、人に回せるほど仕事も持ってんのか。何者だお前


スワノ:それでこことは別に連絡をとろうとしてたんだが、三日経っても花畑から返事がこなかった。俺はそもそもの真偽を確かめようと花畑の仕えていた家の方に連絡をとった。お前たちが花畑の暴走を知ったのは今日だったが、俺が知ったのは二日前のその時だった。


太くて固い:すでに何かやってたのか


スワノ:花畑の主には許嫁がいたんだ。その許嫁が、花畑の消えた晩から行方不明になっているらしい。十中八九花畑の仕業で、里に報告すべき事件だったのだが、その主の方から里への報告は待って欲しいと頼まれた。花畑がお尋ね者になるのを危惧したんだろう。そこで俺は内密に花畑と許嫁を探し出す事を依頼として引き受けた。


スワノ:怪しい場所を幾つか割り出して知り合いを走らせていたが、いまだに見つからん。手遅れになる前に花畑だけでも探し出したかったが、まさかそっちに現れたか。


太くて固い:まだそう遠くには行ってないはずだ。俺達で辺りを探ってみる


いちごぱふぇ:護衛ちゃんと協力して捕まえた方が良いですか?


スワノ:二人は今一緒にいるの?


いちごぱふぇ:はい


太くて固い:賢太郎の家まで3㎞くらいの所だ。10分もかからん


いちごぱふぇ:でもハッキリ言って護衛ちゃんと三人でやっても捕まえられるかわかりません


スワノ:俺が行く。二人には別の用事を頼まれて欲しい。


太くて固い:お前だって野良なら俺達とそう変わらないはずだろ。意味あんのか


いちごぱふぇ:バカは無視して良いです。用事ってなんですか?


スワノ:花畑の実家に向かってほしい。俺は訳あって近付けないんだ。


いちごぱふぇ:捜索の協力を頼めば良いんですか?


スワノ:むしろ逆になるかも知らん。すでに花畑の暴走を知って動いているはずだ。失踪だけならば少々のお咎めで済んだだろうが、誘拐まで犯したとなると話は別だ。最悪の場合花畑どころか許嫁もろとも真相を闇に葬る可能性もある。


いちごぱふぇ:そんな物騒な事あるんですか?


スワノ:昔はあった。少なくとも俺の親父の代まではそれと思える怪しい話があったらしい。一族の失態を無かった事にするんだ。花畑と許嫁が今後も見付からなければ誘拐の事実も曖昧なままにできる。


スワノ:二人は花畑の実家に行って、そうしないよう釘をさしてくれ。


いちごぱふぇ:隣のバカがビビってますけど、大丈夫ですよね?


スワノ:大丈夫だ。二人に何かあればそれこそ里を敵に回す一大事だ、身内の恥を隠すためにそんな危険は犯さないさ。精々曖昧な答えで誤魔化すか、それとなく口止めするだけだろう。


スワノ:口止め料もらってくるくらいの気持ちでいなよ。


いちごぱふぇ:わかりました。それで花畑の家ってのは?


スワノ:聞いて驚くなよ?


スワノ:望月家。


スワノ:知らぬ者はない、甲賀忍者の筆頭だ。



 さていよいよ話が見えてきた。

 ちなみに望月というのは実在した、服部に代表される伊賀の御三家と並ぶ甲賀忍者の筆頭である。つまり花畑は忍者界のエリートだったのだ。もちろんその実力はあの忍を圧倒した通りである。

 ……そんなエリートの家に上の二人が行って大丈夫だろうか。

 それはともかく気になるのは忍と賢太郎、そして花畑の行方である。

 次回『ラウンド2』



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