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復讐のバトンタッチ  作者: エデンの園の魔界蛇


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木山宏美への復讐8



「ハァ……」


「どうしたんですか? 木山様。久しぶりにいらっしゃったのに溜め息なんて吐いて」



 宏美が探偵事務所にいた俺に義彦の居場所を捜すように依頼して一週間が過ぎていた。

 義彦は久しぶりに俺のいるバーに来たがその顔は暗く落ち込んでいる。


 それもそのはずノアからの報告では義彦は一千万の金を結局真夜のいるキャバクラで使いきってしまったそうだ。

 落ち込んでいる理由を知っていても俺は知らぬふりをして義彦に酒を出す。



「いや、実はこの前一千万が当たったって君には話しただろ?」


「そうですね。真夜さんという方の借金をそれで返すお話でしたよね?」


「そのつもりだったんだが……真夜さんがキャバクラで一番になれば一千万の数倍のお金になるから協力してくれと言われて勧められるままにキャバクラ通いをしてお金を使ってしまったんだ」



 真夜は俺の指示通りにしたのか。

 まあ、人形が主人の俺に従うのは当り前か。



「それで真夜さんはキャバクラで一番のキャバ嬢になれたんですか?」


「いや、ダメだったんだ。もう真夜さんのキャバクラで使う金は無いし真夜さんの借金も結局返せないままになってしまった。最初から欲を出さずに真夜さんの借金だけ返してればこんなことにはならなかったのに……」



 義彦は暗い表情のまま酒を飲む。



 ククク、計画通りだな。

 義彦よ、もう一度金を手に入れる方法を教えてやろう。



「そうだったんですね。そういえば木山様の元奥様の宏美様が先日このバーに来て木山様から慰謝料をもらうために探偵事務所に木山様がどこにいるか捜す依頼をすると言ってましたよ」


「なんだって! 宏美が俺を捜してるだって! そうだった、宏美にもまだ慰謝料の40万を払ってなかったんだった。どうしよう……」



 義彦は頭を抱えている。

 俺はそんな義彦に囁いた。



「木山様。慰謝料が支払えないならもう一度宏美様と復縁すればいいんですよ」


「え? 宏美と復縁? でも宏美には浮気したと嫌われているのに……それに俺は真夜さんを諦めたくないんだ」


「真夜さんとうまくいくために一度復縁するフリをするのです。宏美様は今、元旦那にストーカーされて困っていらっしゃるそうです。木山様がその元旦那から逃げるために宏美様に自分と復縁して遠くのマンションを購入して引っ越そうと言ってください。そしてそのマンションの購入代に必要だと宏美様に一千万のローンの連帯保証人になるようにと話してください」


「復縁するフリをして宏美を連帯保証人にするのか? でもそれだと俺が一千万の借金をすることに変わりはないだろ?」



 確かにそのままではマンションのローンは義彦が払うことになる。

 だが俺は宏美の性格をよく知っていた。



 宏美の奴は自分が得することをもっとも好む奴だ。

 だからこう言ってやればいいのさ。



 俺は義彦に宏美を罠にかける魔法の言葉と計画を義彦に伝える。

 義彦はゴクリと唾を飲み込んだ。



「そんなことうまくいくかな……」


「うまくいけば木山様は一千万のお金を手に入れて今度こそ真夜さんを手に入れられますよ。真夜さんと幸せになりたいならそれぐらいのことはしないと。木山様は私の言う通りに行動されればいいのです」


「……分かった。やってみるよ」



 義彦は覚悟を決めたようだ。

 俺は内心ニヤリと笑う。



 さあ、宏美よ。義彦と復縁すれば弘和から逃げられるぜ。

 だけどその後にもっと怖いモノに襲われるかもだがな。


 お前が怯えて赦しを請う姿を早く見たいぜ。

 でもどんなに赦しを求めてもお前にはあの世に逝ってもらうけどな!



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