12S.時の魔人リアネス
蜃気郎と、ホタルとシロが「ホリエナ城」の入口を出て、この城のシンボルで有る、大きな噴水の近くで、前方を見ました。すると不思議なことに、この城は、異次元で有る「M・ゾーン」の中に、隠された状態でしたが、今では薄っすらと、まるで蜃気楼のように、外界から視認出来るように、成りました。この城の全貌を、外界から見ることが、出来たのです。その姿は、とても幻想的で有り、尚且つ神秘的な「神々の住む城」のように、見えました。
この城が外界に、蜃気楼状態でしたが、その姿を現すのは「実に、数百年振りだ」と、ホタルが言いました。蜃気郎達が居る、この世界は「左側神ミカエフ」が、支配して居る世界でした。この世界と並行状態のように存在する、もう1つの世界が「右側神サタリス」の世界でした。今は「神の代替わり」が済んで、新しい三位一体神の時代を、迎えました。その前の時代で有る「前右側神サタナス」の時代に「右側神の離脱」が、起きました。
その右側神は「神の至宝」と、呼ばれた「六面立方体」の神具を「中央神ゼビス」の元から取り返して、それを誰も近づくことが出来なかった、安全な自身の空間で有る「サタナスの次元」で、起動させると、彼等は一族を挙げて、その神具の中に、移住しました。それを神界では「右側神の離脱」と、呼びました。
その為それが続いた状態では「三位一体神」が、成立しなく成り「神の存在の無い」時代が、続きました。この世界の「絶対神の御姿」を、人間の目が見ると「中央神を、真ん中の軸として、その左右の皿を2つの神として、バランス良く釣り合い、支え合うように、見えました。」しかし片方の神が、居なく成ったので、バランスが、崩れてしまい、長い間「神の弥次郎兵衛」が、左に傾いた状態で、停止しました。
この世界が在る神界では、この「バランス」が、とても重要な意味を、持ちました。この「離脱状態」を、神界では「神界のアンバランス」と、呼びました。それが起きた、時代では「解消が困難」でした。その為、前中央神で有る「ゼビスの消滅」が、引き金と成り起きた、新たな「神の代替わり」により、出現した「中央神アラル」を、中心とした神界に、その「アンバランスを解消する」為に、出現した世界の1つが「左側神ミカエフの世界」でした。
それでは、その「神界のアンバランスの解消」を、どのようにすれば、元に戻せるのでしょうか。その方法は「色々有る」と、言われました。そして全てを知る男で有る「鳴神蜃気郎」が、その1つを、教えてくれました。それは、この世界に、やがて現れるで有ろう「右側神サタナスの世界に於いて、その世界を、変革することが出来た〝強い力を、持つ者達″」に、匹敵する力を持つ者達が、こちらの世界にも、現れるので、その者達を全て見付け出して、蜃気郎達の新たな拠点と成った、神の城「ホリエナ城」に、彼等を連れて来ることが、蜃気郎達の最終目的と、成りました。
やがて蜃気郎達の視界に、黒っぽい大きな動物の背中に跨った、小さな人影が、見えました。どうやらその人影らしい一行が、この世界に現れた、最初の強い力を持つ者「ストレンジャー」でした。蜃気郎は、しっかりとした目で、その「黒くて大きな犬」を、見ました。
そして大きな犬が、城に到着すると、犬に跨った少年のような帽子を被り、黒い服を着た美少女が、犬から降りると、蜃気郎の前に来て、挨拶しました。彼が愛想良く、その美少女に、話し掛けました。「君が乗って居たその犬は、随分大きくて立派な犬だね。それと君等の頭上で、舞って居る大きな白い鳥も良い。そしてこの姿を消せる、蜥蜴も良いね。」と言うと、蜃気郎の足元に近寄って居た、魚の鱗を持つ透明な大きな蜥蜴を、掴むと持ち上げて、その犬に見せました。
すると犬が、畏まると、その犬の隣に「黄金色の毛並み」を持つ、大きな猫が、現れました。それから、いつの間にか美少女の隣には、肌色が少し浅黒くて、神々しいオーラを、身に纏った、この世界の固有種で有る「キュービアンのリアネス」が、現れました。リアネスが現れると、彼女達の頭上で旋回して居た白い鳥が、舞い降りて来て、彼女の右肩に止まり、対面者を観察しました。
「キュービアンのリアネス」が、黒い服を着た「美少女ビア・マーリン」を伴うと、蜃気郎の目の前で、跪きました。そして「私は〝原初の聖神ガブレナ″様より頂いた〝御加護″の御導きにより、ここまで来ました。その御加護が、示すには、これより出現された〝三位一体神様のインカ(化身)″で、在られる、貴方様達の身の回りの世話をせよ。」とのことでした。「私は神の導きにより、ここに来たので、聖神様の御指示に、従います。」と、言いました。
「リアネス」の容姿は、身長が約160㎝有りました。彼女は、うら若きキュービアンの娘でした。肌色は、やや浅黒くて「神々しいオーラ」を、放って居るように、見えました。髪は茶系の直毛で有り、その長さは、肩先まで有りました。目は、大きな丸い形でした。瞳の色は漆黒で、睫毛が長めでした。唇は、ぽっちゃりとした、鮮やかな朱色でした。また鼻筋が高くて彼女は、とても綺麗な顔立ちでした。彼女は、価値有る美女の1人で有り、聡明な気立ての良い娘でした。
蜃気郎は、この世界に初めて、現れた「強い力を、持つ者」で有る「キュービアンのリアネス」達を、城内に案内しました。このリアネスは、左側神の世界で有る「キュービン(六面体内部世界)」の大地で有る「ダルタス」に、創造神の「匠大神ミカエナフ」が、初めて創造した「生命体の固有種」で有り、数少ない末裔の1人でした。
この匠大神が「右側神の世界」の「サタナキア」に、対応しました。またリアネスに命じたと言う「聖神ガブレナ」が「魔神リーリス」に、対応しました。そして、この「キュービアンのリアネス」が「右側神の世界」の「キュービアンのリアンナ」に、対応しました。そして、このリアネスと一緒に、旅をした美少女が「右側神の世界」で、リアンナが出会った、お気に入りの「メイド魔人ビア」に、対応した存在でした。
2人は、蜃気郎達に城内を案内されると、その内部の大きさに驚きました。リアネスが、蜃気郎に言いました。「蜃気郎様。この城内は、余りにも大き過ぎます。私達2人では、対処が出来ません。とても無理です。私には、後6人の〝メイド魔人″の仲間が居ます。〝地下世界″の住人で有る〝6色の肌色を持つ地下魔人″の娘達です。その者達が今は幸い、手が空いて居るので、この城の専属にすることを、お勧めします。」と、リアネスが言いました。彼は暫く思案すると、リアネスの提案を、受け入れました。
「キュービアンのリアネス」は、自分専用の「マジック・サークル」を、出現させると、自分の所属部隊で有る「インキュレスの隊長ハマス」に、彼女達の移動の許可を貰いに、行きました。暫くするとリアネスは、彼女が以前ザンティアの人食い魔人に、囚われて居たときが有り、その6人の娘達は、そのときに一緒に、囚われて居た極上の美女達でした。
女好きで有るハマスが、良く気持ち良く、彼女達の移動許可を、出してくれたのが、不思議でした。しかしこれで、この城を管理・運営出来る、リアネスを含めた8名の「メイド魔人」達を、確保することが、出来ました。
「キュービアンのリアネス」は、これ以降彼女の専用Mサークルは、ここでは使えなく、成りました。彼女は、この「ホリエナ城」に、最初に拘束された存在に、成りました。この城の城主で有る、蜃気郎達3人は、特に蜃気郎と子供のシロが、動物好きと、言うことも有り、リアネスは「4獣達」を常時、解き放つことに、成りました。
彼女の「4獣達」は、体格が大きいものが多いので、体格を調整して「小型サイズの獣」として、城内に解き放たれました。「4獣達」は、城の警護・偵察担当に、成りました。「キュービアンのリアネス」は、何百万年もの時を遡ることが出来る「時の魔人」でした。しかし「聖神ガブレナの4眷属」を、救った後に、その優れた能力を、封印されたようでした。その為、今では単独で行くことが、出来ませんでした。彼女は、以前から幼い弟の面倒を、良く見て居たので、子供の世話と、家事仕事が得意でした。
「鳴神蜃気郎」が「城ヶ崎ホタル」に、言いました。「これで〝メイド長のリアネス″が、来てくれたので、この城の機能が、回復されました。自分達が居なく成っても、彼女と、彼女のメイド達が居るので、諸問題が無く成りました。彼女達は本来より、ここの管理人で有ったのです。」
「リアネスには〝城の管理の仕事″が、有るので、彼女達は〝ビジョン″には、成らないが、他のストレンジャー達には、それに成って貰います。その為には、鑑賞が出来る〝広めなロビーのような、場所が必要ですね。″」と、蜃気郎がホタルに、言いました。すると彼女が、答えました。
「由美ちゃん。地下室はどうかしら、地下1階も2階もスペースが空いて居るから、そこでビジョンを、並べると良いわよ。」と、言いました。それをさっきから、聞いて居るシロが、言いました。「ビジョンって何?」
ここは「パルティナ」と、呼ばれた「大型の浮遊大陸」の中に、在りました。この地にも大きな力を持つ「ストレンジャー達」が、何人も居ました。全てを知る男・蜃気郎が、ホタルに言いました。「次は、浮遊大陸パルティナの〝管理神官サンドナ″の回収に、成ります。彼女は、少し危険な存在ですが、大丈夫でしょう。」と、言いました。ホタルは、少し嬉しそうな顔をして、彼の腕に絡み付いて来ました。そして「由美ちゃん。そこまで一緒に行こうよ。」と、言いました。




