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【第二章完結】異世界ダンジョン配信~回帰した俺だけが配信のやり方を知っているので今度は上手く配信を活用して世界のことを救ってみせます~  作者: 犬型大
第三章

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オオカミを捕まえろ3

「三人の関係はなんですか? 俺たちは同じ孤児院出身の孤児なんです」


 回帰前にも配信は色々とやった。

 イースラもよく分からず手探りでやっていたことも活きているが、何もなくとも暇つぶしはできるのだよく他の人の配信を見ていたというところもまた今に繋がっている。


 色々な人の色々なやり方を真似させてもらっている。

 これでも結構勇気を出してしゃべっていたりするのだ。


「次は……サシャと俺は付き合ってるのですか?」


「ふええっ!?」


 いくつかの質問に答える中で、なかなか踏み込んだものもあった。

 イースラが質問を読み上げるとサシャの顔が真っ赤になる。


「付き合ってるか……恋人かと言われるとちょっと微妙かな?」


 告白っぽいものはしたような気がする。

 ただ旅に一緒に来てくれとも取れるようなものだったし、正確に付き合っていると断言もできない。


 でも幸せにするとは言った。

 しかし恋人らしいことも別にしてはいない。


 改めて考えてみると難しい関係だなと思った。

 サシャはイースラがどう答えるのかとモジモジとして見つめている。


「付き合ってるかと聞かれると少し難しい関係かもしれない」


「むぅ……」


 そこはもう断言してもいい。

 サシャとしてはそれぐらいの気持ちだった。


「色々忙しいこともあるし、恋人っぽいこともまだ……してないし?」


 言ってて恥ずかしくなってきた。

 イースラは軽く頬を赤くする。


「だけど……」


 ちょっと拗ね顔をしているサシャがイースラの視界の端に映っている。


「大切な人だよ……それは、間違いない」


 濁して答えるのもサシャに悪い。

 イースラは耳を赤くしながらも率直な気持ちを答えた。


「ウヘヘッ……」


「も、もういいだろ?」


 聞きたかった答えではないけど、それでもイースラの気持ちは嬉しい。

 サシャは顔を赤くして思わずニヤける。


 そしてイースラも赤くなった顔を隠すようにカメラアイから顔を背ける。

 ただカメラアイは割と優秀でイースラの顔を正面から撮ろうと移動してしまう。


 こういう時は勝手についてくるのがうっとおしい。

 しかも配信画面にウイというコメントが流れていくのが見えて、イースラは余計に顔が熱くなる思いだった。


「ケッ……」


 クラインは一人で渋い顔をしている。

 別にサシャに興味はないけど、身近でイチャイチャされるとそれもムカつく。


「俺を愛してくれる年上グラマラスお姉さんいないかな」


 イースラが人の趣味を否定することはないが、クラインも大概歪んでいる。

 孤児院にいてなんでそんなものを好きになるのかイースラには謎であった。


「そろそろ野営いたしましょうか」


 サルドゥーラが日の位置を確認する。

 日もだいぶ傾いて落ちてきている。


 まだ周りは明るいが、暗くなってからでは野営の準備などできない。

 早めの準備が必要なのである。


「近くに林がありますね。そこで枯れ木を拾いましょう」


 野営において焚き火を用意することは大事だ。

 食事にも使うし、夜に気温が下がれば暖かさも得られる。


 モンスターが光に寄ってきてしまうことはあるものの、人よりも夜目がきくものも多くて火を焚かないメリットよりもデメリットの方が大きくなってしまう。

 火を焚いて視界を確保していた方が安全なのである。


 枯れ木を近くの林で集めて、エティケントが魔法で火をつける。


「ということで、今日は焚き火でできる料理を作っていきます!」


 普通焚き火を囲むぐらいの時間になったらもう何もすることはない。

 あとは軽く何か食べて寝るだけだ。


 しかしここでもイースラは視聴者にアピールを続ける。

 焚き火でもできる料理をいくつか考えて、食材を持ってきていた。


 そのままサシャやクラインと焚き火で簡単な料理をして、またしても視聴者を掴むのだった。


 ーーーーー


「ここから少し行ったところにビルドリン村があるようですね」


 イースラたちは国の中を北上してきて、ビルドリン村の手前まで来ていた。

 比較的大きな町の隣にある、小さくて牧歌的な村がビルドリン村である。


 手前の町で少し情報収集する。


「ああ、その瓶か。見たことあるな。よく効くって噂だよ」

 

 ライアンウルフと聞いても知ってると答える人はいないが、独特の形をした瓶のことは聞けば知っている人もいた。

 数は少ないものの、ライアンウルフが作ったポーションは町の中に流通していた。


 非常に効果の高い優秀なポーションながら、安い値段で出回るのでかなり争奪戦になっているらしい。

 ただポーションのことは知っていても、作っているのが誰なのかなんてことについては情報が出てこない。


「そういえば気にしたことなかったな。気づけばちょっとだけ町で売られてたりするんだ」


 やはりというべきか、ライアンウルフ本人は表舞台には出ていない。

 探そうとしてもなかなか骨が折れそうであった。


 けれども方法はある。


「ひとまずビルドリン村に向かいましょうか」


 ともあれ、ビルドリン村にいる可能性が高いということは調べてある。

 まずはビルドリン村を調べてみて、それでも見つからなさそうなら多少の作戦も使うつもりだった。

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