表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化】燃費が悪い聖女ですが、公爵様に拾われて幸せです!(ごはん的に♪)  作者: 狭山ひびき
学園生活を謳歌します!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

44/79

学園というところに視察入学します 3

お気に入り登録、評価などありがとうございます!

 学園に聖女科(仮)を実験的に作るという話は、その後とんとん拍子に進んだらしい。

 まだ仮設段階だからと反対意見を出していた大臣たちを説得したって言うけど、短い間に話を詰めてしまえるリヒャルト様はすごいよね。


 ちなみに、貴族学園は代々王族が理事を務めているらしくて、なんと、今の理事長はリヒャルト様の二番目のお兄様であるベルンハルト様だったよ。

 ベルンハルト様はドレヴァンツ公爵様でもあるんだけど、ドレヴァンツ公爵領は王都から近いところにあるからか、あまり領地に帰らないんだって。

 だから学園のお仕事を任されているみたい。


 ベルンハルト様の妻のシャルティーナ様が聖女だから、今回の聖女科の新設(仮設?)にも協力してくれるらしい。

 そうそう、神殿の場合、聖女は洗礼を受けた直後くらい……だいたい六歳くらいから神殿に引き取られてお勉強をはじめるんだけど、いくら何でも早すぎるから年齢についても考えようってリヒャルト様が言っていた。


 学園の聖女科に通うのは、十二歳以上に限定するんだって。

 神殿にも、洗礼式を終えてすぐの小さな子供を親元から引き離すのはやめるように伝えるって言っていた。まあ、言ったところで、神殿がそれを飲むかどうかは別だろうけどね。


 ……だって、早くお勉強を終えたら、早く聖女デビューできるからね。お金儲けがしたい神殿が飲むとは思えないよね。


 わたしも、六歳で孤児院から神殿に連れていかれて、十二歳で聖女デビューしたし。これも、気長に言い続けて変化させていくしかないんだろうね。


 年齢的なこともあって、実験的に運用する聖女科にはそれほど人数は集まらないだろうと言っていたけど、シャルティーナ様の働きかけで、五人は入学が決まっているみたい。

 そのうち二人が貴族令嬢で、三人が平民出身の子なんだって。神殿に言って、十二、三歳くらいでまだ聖女デビューしていない子を出せって圧力をかけたって言ってた。シャルティーナ様、すごい!


 わたしがかつてお世話になった中央神殿の前神殿長様――カンナベル枢機卿も協力してくれたらしい。

 聖女でお金儲けをしたい教皇様は渋い顔をしたみたいだけど、そこはカンナベル枢機卿の言うところの老獪さとか言うやつで説得したって言ってたよ。


 そんなこんなで春から実験的に開始する聖女科だけど、なんと、わたしにもお声がかかった。

 わたしは聖女デビューしているから学ぶ必要ないからどうしてだろうって思ったら(まあ、力のコントロールは相変わらず苦手だけど)、わたしの場合は「視察入学」らしい。


 学園は、通常であれば三年ほど在籍することになるんだそうだけど、わたしの場合は半年か一年くらいの短期入学で、あくまで「視察」という名目。雰囲気を見るために協力してほしいってリヒャルト様が言っていた。

 ついでに、常識知らずで貴族のことがわかっていないから、他の学科の授業を「聴講」とかしてお勉強すればいいって言ってたけど、聴講が何かはいまいちわからない。


 まあ、要するにお勉強して来いってことでいいのかな。


 聖女科の授業のほとんどはわたしに不要なので、そちらには顔を出したり出さなかったりしながら、他の授業を聞いておいでって言われた。

 ただ、わたしを一人にすると心配だから、わたしが「聴講」とか言うのをするのは、エレン様が一緒にいてくれるときだけなんだって。

 エレン様が学園でのわたしの保護者を買って出てくれたって言っていた。エレン様優しい!


 だからわたしは「なんちゃって入学」なんだけど、制服って言うのもあるらしいし、ちょっと楽しみ。

 明日、リヒャルト様が手続きとかなんとかで一緒に行ってくれるんだって!


 わたしがいるときはベルンハルト様もシャルティーナ様も学園にいてくれるって言うし、学校って、なんか面白そうだよね!





ブックマークや下の☆☆☆☆☆にて評価いただけると嬉しいですヾ(≧▽≦)ノ


カンナベル枢機卿はスカーレットを神殿から追い出した神殿長の前の神殿長です(#^^#)

ノベル①巻で登場します(書籍化にあたり、増えたキャラクターの一人です)。


本日、「王太子に婚約破棄されたので、もうバカのふりはやめようと思います」のコミックス⑥巻が発売です!

今回もとっても素敵な一冊にしていただけたのでぜひぜひチェックしていただけると嬉しいです(#^^#)

挿絵(By みてみん)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ