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休暇だよ、黒騎士さん

魔王様から休暇が出た。

休暇ってなんだ。

以前から不思議に思っていたんだがシフト制なのか?

と思って魔王様に尋ねてみた。

マジか、と額に手を当てる魔王様。

デザイアさん、口の端から息が漏れてますよ。

ヘンリーさんとキャサリンさんは部下がいるのにその場で笑い転げている。

魔王様曰く、一週間以上かかっても帰ってこないようなら無理矢理自室に連れ帰る予定だったと。

なんだそれは、と思ったら魔王様も勇者の動向は窺っていた所だったらしい。

監視役の猫と猫ネットワーク曰く、勇者が休みなく攻略に出向いてくるので私も恐らくそうだろうと。

お前の元いた世界はどうなってんだと語気を強めて怒られた。

いやそんな事を言われましても。


とにかく、当然の権利なので休めと言われた。

やる事もないので自室の椅子に座ってみる。

平和と言うか、静か。

紅茶を淹れようとお湯を沸かそうとしたら、掃除していたコウモリメイドさんに制された。

淹れてもらった紅茶を片手に椅子に戻る。

魔王城の窓から外を見る。

コウモリメイドさんも外を見る。

いつの間にか来ていたダークエルフさんも見る。

再度立ち上がって部屋の掃除でもと思ったらコウモリメイドさんに制され。

鎧でも磨くかと思ったらすでにツヤツヤ。

次はどうするか相談しようとしてもまぁ待てとダークエルフさんが紅茶を飲んで動かない。

トドメに膝の上に猫に座られる。

もう身動きがとれそうにない。

コウモリメイドさんとダークエルフさんに他愛のない話を向けてみる。

異世界の話を聞いたり聞かれたりした。

特に、武器の適性がなかったので勇者一行からイチ抜けした話はダークエルフさんに驚かれた。

コウモリメイドさんは納得していたけれど。

あんまり戦う事には向いていないのかな、と思った。

ダークエルフさんは首をかしげている。

勇者召喚についてはいくつか事例があるらしい。

魔法について造詣の深いキャサリンさんを連れてきて、話が続いた。

サキュバス、というのが元いた世界でも有名だったこともあって、

逆召喚という形でキャサリンさんやその一族が呼ばれることもあるらしい。

あれやこれやを聞いていると、仕組みが見えてくる。

魔力について、召喚する、されるに関わらずどちらにも魔力がないと成功しないのだとか。

だから、召喚された以上は私にも魔力があるらしい。

武器の適性についても勇者召喚の儀式について思い出せる限りのことを伝えると、

武器が扱える条件が何かしら優良でなければ呼べない形になっているはずだというお話。

人間側の王宮で武器を扱ったのに適性がないとされてしまったのはおかしいのだとか。

私がおかしいというより、私にかけられた条件がおかしいのは確かだろうとキャサリンさんは言う。

特に調べる気もなかったのだが、気になるなぁとつぶやいた。

部下がこれを聞き逃すはずがない、というのをこの時の私はすっかり失念していた。

コウモリメイドさんとダークエルフさんが魔王城中から武器を持ってきた。

キャサリンさんはやっぱり面白そうに笑い転げている。

またしても、どうしてこうなった。

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