司令塔だよ、黒騎士さん
書きたいことをひとつ決めてそこに向けて投稿しているので、
経過については計画性なしで書いています。
矛盾した内容があったらお知らせください。
コウモリメイド部隊を鉱山上の教会跡地に集合。
黒騎士の鎧もこちらに運んでもらった。
重いのに悪いね、と言ったらこれくらいは簡単だし軽い方だと返された。
着てみたらフラついてた私って一体。
ダークエルフさんにも集合してもらった。
やはり目のやりどころに困る。
こちらには伝令を頼んで、街に待機。
猫には相変わらず勇者一行の監視を頼んである。
配置している魔物のルーティンが変わるタイミングなので、
攻略拠点は補給を万全にした冒険者ばかり。
ここを直接攻撃すると、消耗戦になるのは明白だ。
なにより、密偵として動いている自分の部隊はダークエルフさんだけが主な戦力。
無理にこちらの味方をさせて疑われても今後の動きに支障が出る。
ではどうするか。
思った通りにコトが運ぶかどうかにかかっている。
街に戻り、コウモリメイド数名と宿屋の屋上で街の様子を眺める。
街の横っ腹には森があるので、そこコウモリメイド部隊を配置。
また、街中へはダークエルフ部隊を待機。
猫から勇者一行が鉱山に再アタックに入ったとの連絡があったので、こちらも攻略開始。
コウモリメイド部隊に魔法による攻撃をかけてもらう。
建物が崩れたのを合図に、人間に扮したダークエルフ部隊に対処してもらうよう誘導。
ただし、ダークエルフ部隊の攻撃はわざと外してもらう。
あちこちから火の手が上がっているが、酔っ払いばかりなので対処できない。
酔っぱらっていなくてもここにいるのは鉱山に配置された魔族には対処できない腕前の冒険者ばかりだ。
まともに対処できる冒険者はほとんど攻略拠点だし、ダークエルフがわざと外していく。
もちろん、攻略拠点に知らせに行こうとする冒険者は宿屋で俯瞰しているコウモリメイドで対処。
防衛ラインからわざと離れたダークエルフさんに、
気絶した冒険者を物陰へ放り込んでもらって証拠隠滅。
冒険者に扮したダークエルフさんによる撤退と敗走をわざと行ってもらう。
元々幻術で人間に扮しているので、ケガしたふりも簡単らしい。
ロクに避難訓練もしてない酔っ払いが片っ端から倒れて使い物にならず、
いつまで待っても攻略拠点からマトモに動ける冒険者の援護は来ない。
防衛ラインはどんどん下がって、対処が後手後手。
いよいよ冒険者ギルドが拠点放棄のルールに乗っ取って、街中の放棄を決定したらしい。
これも事前にダークエルフさんと資料室に入った時に確認済み。
幹部や受付嬢を含めた非戦闘員を戦えるダークエルフさんに護衛してもらって脱出。
護衛についたダークエルフさんには猫を一匹連れて行ってもらって、
結果が連絡できるようにしておいた。
コウモリメイドも非戦闘員の脱出には攻撃を加えない方向で打ち合わせしてあるので、
馬車が街から外に出たのを確認。
戦えない酔っ払いとはいえ、死なれると目覚めが悪いのでその辺に放りだしつつ建物を破壊。
徹底的に破壊。
これでもかと破壊。
まともに戦える冒険者が拠点から補給に戻って来る頃には街は壊滅しているだろう。
補給が出来なくなれば攻略拠点も放棄される。
残ったダークエルフ部隊はそのまま解散、近隣の街へ知らせてもらうべく出かけてもらった。
残るは猫とコウモリ部隊と私だけ。
黒騎士の鎧を信じるしかない。