連休明けが少し嫌じゃなくなる話
最近の私の週末の過ごし方。
土曜日は何となく作品のことを考えながら、何かしらの用事をして、過ごす。
日曜日は何となく考えたアイデアをベースに、ちょこちょこ文章を書きながら、夕食を食べた後うんうん唸りながらPCに向かって、作品を仕上げる。
お蔭さまで、月曜日は寝不足の頭で通勤電車に揺られている。
(生憎会社に着くと、頭がしゃっきりしてしまう損な性分なので、周囲からは見えないHPがただ削られているだけだ)
そんな日々を過ごしている。
だから、この三連休も特段の用事はなかった。
ニュースで映される潮干狩りにはしゃぐご家族連れを見て、サザエも獲れるなんていいわねぇとか、
流行り病の感染者数が増えていて、そういえば隣の課長さん沖縄旅行大丈夫だったかしらとか、
新作映画の公開に合わせTV放映された過去作品を観て、やっぱり続編が作られる作品にはそれなりの理由があるなぁとか、
そんなことをのんびりと思いながら、PCに向かっている。
ふと書くことに疲れて、作品の投稿サイトを覗いてみる。
そこには、沢山の作品が投稿されていた。
一作品読んでは評価を付け、一作品読んでは感想を書き、ページ更新ボタンを押す。
――すると、新作が十件以上画面に現れて、思わず飲んでいるアイスティーを取り落としそうになった。
私が作品を読み終わってものの五分も経っていない。そんな短時間の内に、こんなに沢山の新作が投稿されている。
世間は三連休真っ只中であるにも関わらず。
あぁ、ここにいるひと達は、書くことが本当に好きなんだなぁ。
日常の中で色々な思いを抱えながら、貴重な休日を作品を書くことに費やしているのだ。
顔も知らない、名前も知らないこのひと達と、私はまちがいなく繋がっていると感じて、何だか嬉しくなる。
明日からまた、日常が始まる。
日々を生き抜く勇気を受け取って、私はこの連休をあたたかい気持ちで終えることができる。
そう考えると、明日の早起きもいつもより嫌じゃない気がするから不思議だ。
――それではみなさん、明日からもがんばりましょう!