卒業
知り合って約2年がたち俺が中学を卒業になった。
それまでの間さやとの関係性が変わることはなく、相変わらず毎日のやりとりは続いていた。
いい加減この関係を少し進展させたくて、卒業の日にある決意をしていた。
「しょーちゃんもいよいよ卒業だね。おめでと」
「ありがと」
「高校行ったら部活なにすんの?野球?」
「無理w」
「えーもったいない。レギュラーだったんだから続ければいいじゃん」
「近くにボクシングジムあってさ。そこに通おうと思ってるから部活出来ない」
「マジ?格闘家になるの?」
「なるかは置いといて通うかな。」
「かっこいい」
「ありがと。付き合うかい?w」
「遠距離は無理w」
「でもマジで俺がさやのこと好きって言ったらどうすんの?」
「しょーちゃんがさやのこと好きって?知ってるけど」
「あ、そう・・・」
「さやだってしょーちゃんのこと好きだよ?でも会えないしどうしようもないじゃん。だからさやはしょーちゃんは親友だって思うことにしてる。本当にちゃんとどっちかが告白したら付き合っちゃうと思う。でも会えないからそれが辛くて別れちゃうと思う。だから今のままでいるのがいいかな。」
「わかった。もし、俺が北海道に住めるようになったら付き合ってw」
「それは付き合う。てかそうなったら結婚してw」
「是非おねがいしますw」
「てかさやがしょーちゃんのこと好きって気づいてなかったの?」
「そうだったらいいなとは思ってたけど、好きでいてくれてるとは思ってなかったw」
「こんな毎日連絡してたら好きになるわw」
「ありがとwでも今振られたばかりなので凄く複雑ですw」
「そんなのさやもなんだから我慢しよ?」
「はい」
さやが年上だからかわからないけど、当時はさやから諭されることが多かった。
この日さやが俺のこと好きって言うのがわかってケータイを見ながらニヤニヤしていたら母親から
「何ケータイ見ながらにやにやしてんの?気持ち悪い?エロサイトか?」
って言われました。
ちなみにさやも改めて俺から真面目に気持ちを伝えられたことがうれしくてニヤニヤしながら泣いていたらしいです。