出会
「しょーちゃん、さやママになるんだ」
真夏のクソだるい、授業の最中に急にメールが届いた。
約2年くらいの片想いが終わった瞬間だった。
「さや」こと、さやかと知り合ったのは中学2年の頃。
当時流行っていた、ネットの掲示板でメル友募集板で知り合ったはじめての人だった。
「初めまして、しょうっていいます。15歳です。」
「さやっていいます。16歳です。」
「あ、年上なんですね。どこの人ですか?」
「北海道だよ。てかお互い敬語やめよ?」
「了解。てか、メール打つのダルいから電話したいんだけど、番号教えて?」
「いいよー」
って感じでメル友募集したのに即電話したのを覚えてる。
「もしもし」
「はい。なんかはずかしいね」
「ねwなんて呼べばいい?」
「さやでいいよー。こっちはしょーちゃんでいい?」
「はじめてちゃん付けされたw」
そこからはお互いの自己紹介みたいなことを延々と話をして、気づいたらかなりの時間がたっていた。
俺 しょーちゃん
丸刈り ガチムチ 野球部 秋田
さや (本名を知るのは後から)
ちび バレー部 北海道
さやの印象としてはスッゴク元気だけど、天然で全然気を遣わなくてすごく癒された。
あと、声がすごく可愛かったw
あとからさやから聞いた話だと、俺の印象は最悪だったらしいw
電話したいって言ったくせに話題提供しないし、リアクションはさやがいい間違いした時とかに小馬鹿にするだけだし、なんだコイツって思ってたらしい。
ただ、自分で言うのも恥ずかしいけど声が凄いかっこよかったからずっと聞いてたかったらしいw
その日からさやとは毎日どーでもいいメールや、寝るまで電話を繰り返していた。