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ついきのう

思い出話つらつらです。

 遠く離れて二度と訪ねることも無さそうなな思い出の地を、グーグルマップや航空写真、更にはストリートビューなんてものをクリックすれば、のぞき見ているようなこそばい好奇心にひっぱられて、何十分何時間すっ飛ばしてしまう。

「イッツ オンリー イェスタデイ」全部「つい昨日のこと」。

 オリンピックも万博もウケようとしてやったのだろうか。

 ただ懐しい。白黒テレビにニュース画面、父親に「今なあに」ときかれて「ドルショック」と意味も知らず答えた。

 今にして思えば興味深い場所に住んでいた。道路は舗装されてないのが普通で、雨降りごとにドデカイ水たまりがそこかしこにできて、はまらないように跳んだりよけたりして幼稚園へ向かった。

 集合住宅の裏はもう田圃で、春には近所の年上のお兄ちゃんお姉ちゃんたちとツクシ取りやメダカすくいに熱中した。夏になる頃はウシガエルの重低音の鳴き声が響き、北側の窓から見上げると絵本のとおりに北斗七星やカシオペアが見えた。

 遠くへ行く必要もなく、学ぶ必要もなく、厳しすぎない、子供が出会うにちょうどよい世界の只中にいた。

 ついきのう。手に取るように思い出す。


書きながら過去を振り返りました。

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― 新着の感想 ―
[一言] 今思えば、ネット社会になる前は、今みたいに何でももすぐに手にすることは出来ず、手軽に知ることはできなかったけれど、逆に多くのものを手にしていたような気がします。
[良い点] とても懐かしく感じました。 今、水たまりなんてあまり出来ないかもしれませんね。 星も見えましたね。 母とねころびながら、星座の当てっこをしたのを思い出しました。
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