俺の片思い
君たちは誰か異性を好きになったことがあるだろうか?
好きすぎてその人のことを考えるだけで胸が熱くなったり、その人に話しかけられてテンションが上がったり…
俺、菊池 涼太は今恋をしている…
ある日の下校中…
「ねぇ〜、ゆうちゃん!今日帰りに新しくできたクレープ屋さん行こうよ!!」
金髪ポニーテールの身長が160センチくらいの美少女が陽気に茶髪の綺麗なロングヘアの身長が153センチくらいの美少女に話しかける。
「うん、いいよ!私もちょうどそのクレープ屋さんのこと考えてたの!」
茶髪の綺麗なロングヘアの美少女こと北村 優花が手を合わせながら答える。
返事を聞き満面の笑みで金髪ポニーテールの美少女が
「やったー!」
と北村さんの横でぴょんぴょんと跳ねている。そんな彼女達を俺は後ろから眺めていた。
するといきなり背中を叩かれビクッとした。
「なんだ、駿かびっくりしたじゃないか」
後ろには身長が186センチくらいで漢の中の漢って感じな顔立ちをしたツーブロックの男、俺の親友の木村 駿がいた。こいつとは小学生の時からの仲でやたら俺の身長をからかってくるけどいい奴だ。
俺が不機嫌そうな顔をしていると駿が俺の頭に手を置きポンポンしながら
「わりーわりーそんな不機嫌にならないでくれ」
と俺のご機嫌取ろうとする。
俺は子供みたいに扱われたことにさらに不機嫌になりながら「今は身長156から165センチまで伸びたし!高校生なんだからそんな子供みたいな扱いしないでくれよ」
と文句を言う。
確かに俺は少し童顔で子供っぽいとか可愛いとか言われるけど…
俺が顎に手を当てながら唸っていると駿が急に真剣な顔で
「お前ってさ、優花ちゃんのことが好きなのか?それともあきちゃん?」
あきちゃんとは北村さんの横を歩いてる金髪ポニーテールの女の子である。名前は香取 亜紀
北村さんはなんでもできる優等生であるのに対してあきは髪を染めたり服を着崩したりちょっとギャルのような見た目だ。
「どうして?」
と駿の質問に質問で返す。
「だって今あの二人のことを熱い眼差しで見てたから」
「見てないよ!?」
俺は慌てて否定する。
「まぁまぁ…で実際は?」
「あきが心の底から好きです」
俺はキメ顔で即答する。
そしたら何故か駿がお腹を抱えて笑う。
俺は自分の気持ちを正直に真剣に答えただけなんだけど?
「そうかお前あきちゃんが好きだったのか。なんだよもっと早く教えてくれても良かったじゃん?俺たちの仲だろ?」
「別に教えたからって何かが変わる訳でもないし…」
「ちなみにいつから?」
「小学生の頃から…」
そう、俺とあきは幼馴染なのである。保育園から一緒でよく遊んでいた。中学に入学した頃くらいから男女ってこともあって意識してしまい少しずつ話す機会が減っていき今ではほとんど喋らない。
だけど、超あきのことが大好きだ!
「お前って一途なんだな」
「当たり前だろ」
そんな会話をしていると前を歩いていたあきと北村さんたちがこちらに気づいたのか俺たちの方に向かってきた。
そして俺たちの前に立つと北村さんが
「ねぇ、私たち今から新しいクレープ屋さん行くんだけど菊池くん達も一緒にどうかな?」
といきなりクレープ屋さんに行く誘いを受けた。
あきの方に視線を向けると何故かあきが北村さんの後ろで挙動不審になっている。
俺は北村さんに視線を戻し誘いをどうしようか悩んでると
「いいぜ、一緒にクレープ屋に行こうぜ!」
と横から賛成の声が聞こえた。駿である。
すると駿が俺の耳元で
『あきちゃんと話すチャンスだろ?』
と小声で言う。
『駿ナイス!今度なんかジュースでも奢るわ』
と俺も小声で返す。
「決まりね!」
北村さんが手を合わせ笑顔で言う。そして相変わらずあきはなん変な動きをしながら疲れたのか何かを諦めたかのように項垂れた。
そして俺たちはクレープ屋さんに向かうのであった。
最後までお読み頂きありがとうございます<(_ _)>
どうもkikikiです
今回は初めての投稿ですのでアドバイスなどの意見があったら是非お願いします!