ノンフィクション物語 ~小学生修学旅行編~
エプロンとバンダナを持って外にでる。他の班の食事係が数人、並んでいる。
「なんだ、みんな、全然来てないじゃん!!」
隣で夏菜ちゃんが文句を言ってる。
まあ、こっちとしては、かなり急いで準備してきたからね。
っとまぁ、そんなことを考えているうちに、だんだんと、みんなが来ていて、人数もそろっていた。
その中に、さっき遊んだ桂木とかもいた。
そして全員そろったところで食堂へGO!・・・と思いきや、食堂はまだ開いていなかった。
「マジかよ・・・」
「開いてねーじゃん!!」
みんな口々に文句を言う。
そしてみんな、自然とみんな、目の前にあったソファに座る。そしておしゃべり。
でも、しゃべっているうちに、他の学校の人たちが来ていて、いつのまにか食堂は開いていた。
食堂に入った後、先生から軽く説明された。そして、それぞれ指定された机に並んだ。
私の班は、他の班と共同。一組の班と同じ机だった。
そしておしゃべりしながらご飯をくばったり、おみそ汁をくばったり・・・・・。
・・・意外と早く終わった。
あまりにも早かったので、他の班を手伝うことにした・・・・・・が、他の班も終わっていたので、静かに待っていることにした。
まあ、みんなそのうちくるよなー・・・と私は思っていた。
そんな私の思いどおり、すぐにみんなが来た。
そして、他校の人が、「いただきます」と言う。
「いただきます」
半分以下の人しか言っていないような声が食堂内に響く。
そしてみんな食べ始めた。
今夜のメニューは、カレーライス。結構おいしい。みんなおかわりをする。
「今日ってレクがあるんだよね?」
私は咲希に聞いた。
「うん」
素っ気ない返事が返ってきた。
他の人たちは、いろいろな話で盛り上がっていた。
でも、そんな時間はすぐに終わった。
他校の人(またまた!)が、「ごちそうさまでした」という。
みんな立ち上がって残したものをバケツに入れたり、食器をかたづけたり・・・。
あぁ、面倒くさいなぁ・・・。おまけに私は、食事係。みんなが帰った後、机の上を拭かなければならない。
ほんっと面倒くさいなぁと思いつつ、自分で食事係がいいって言ったんだ・・・と思い直した。
机の上を拭き終わって、帰ろうとしたら、咲希が待っていてくれた。
そして、走って部屋にもどった。
もどってまもなく、レクをやるため、レクホールへと向かった。
「班の発表があるんだよね?」
私は班長の「坂田 瑞恵」(さかた みずえ)に聞いた。
「うん、そう。でも、うちらは明日だよ」
瑞恵はそう答えた。
レクが始まり、班の発表が終わると、今度こそ本当のレクだ。
レクでは、二つのことを、やるらしい。まず最初は、「人間知恵の輪」だ。
みんなで手をつないで、いろいろなように絡み合って、知恵の輪みたいにする、という遊びだ。
そして私たち(咲希、夏菜ちゃん、私)は、手をつなぐ。
私が真ん中。咲希が左。夏菜ちゃんが右。
咲希のとなりは女子だったけど、夏菜ちゃんのとなりは・・・・・・・・・・、男子だった。しかもその男子が・・・・桂木だった。
「・・・・・・・・・・」
夏菜ちゃんは黙って、しぶしぶ手をつなぐ。
そんなこんなはあったけど、無事にそれが終わった。
次は・・・・・、あの、面倒くさいんで、とばしていいですか?
えっ?いやだ?・・・だっておもしろいことなかったよ?
ならいい?よしっ、手間が省けた。(オイ)
レクが終わったのが八時ちょっとすぎ。寝なければいけない時間は、九時。
私たちは部屋にもどった。