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月花の酒宴  作者: ダグ
1/1

プロローグ

太陽がさんさんとあたる広い野原に

白い花が暮らしていました。

太陽の陽を浴びて白い花はとても幸せでした。


ある日、黒い雲が辺りに満ちてきて

太陽を隠してしまいました。

白い花は雨に打たれ、うなだれ、

それでもそこを動くことはできませんでした。


不憫に思った彼女は白い花を家に持ち帰り

暖かい部屋で、水をやり、肥料を与えましたが

白い花は元気になりません。


ますます弱っていく白い花に、

窓辺から月の光が差しました。

その光に心が癒されていくのを白い花は感じます。


白い花は彼女にもとの野原に返して欲しいと頼みます。

それを聞き入れない彼女は、白い花のためになると、

ついには彼女の好きなチョコレートを植木鉢に埋め始めました。


それを見ていた風が、彼女が少しだけ目を離した隙に

白い花を連れ去り、元の野原に放してあげました。


白い花は月の光に照らされて、それからを静かに幸せに暮らしました。


白い花の居なくなった植木鉢を見つめる彼女は、

自分の何が悪かったのかがどうしてもわかりませんでした。


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