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死の獣  作者: 明日香狂香
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いつか

 結局かれらが何をしたかったのか?


 自然破壊への警告なのか、それともただの墓参りだったのか。古代であれば、もっと人と関わり合いながら過ごせたのかもしれない。しかし、現代社会においては、制御できないものは邪魔な存在でしかった。

 アキ達の時代、日本は弥生時代や奈良時代といった、平等な社会だったにちがいない。人々は上も下もなく役割としての立場をこなしながら、日々おだやかに暮らしていられたろう。


 かれらの居た本来の時代に比べたら、この時代は移り気で野心や野望もなく漫然と時の流れに乗って過ごしているだけのように見えるのかもしれない。


 彼らが消えた世界は、何事もなかったかのように、変わりなく進んでいくだけだった。だた、子どもたちには少しだけ目に輝きが戻った気がした。この世にはまだ解明されていない不思議なことが、たくさんあるんだということは伝わった。やがて、相対性理論や量子力学の発見に劣らない、あたらしい理論を彼らが見つけていくだろう。

 世の中が少しだけ良くなった、そんな気持ちを人々がもてたなら、かれらはまたいつか会いにきてくれるかもしれない。


 君等の姿は消ゆれども、出会った記憶は失わず。

 己のために生きるより、友のために生きて行こう。

 愛する者がいるのなら、

 愛してくれる者がいるのなら、

 僕らは生きていく価値がある。


 両目の光は失えど、希望の光は失わず。

 意地を張って生きるより、家族のために生きて行こう。

 したう者がいるのなら、

 したってくれる者がいるのなら、

 僕らは生きていく意味がある。


 体の自由はきかずとも、心の自由は失わず。

 命の炎がつきるまで、心のままに生きて行こう。

 信じる者がいるのなら、

 信じてくれる者がいるのなら、

 僕らは生きていく理由わけがある。

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