パチもんGO!
「わが国には本物はいらない。」
そういうのは中国だ。かれらにとっては本物の機嫌取りをするより、偽物のほうが扱いやすい。それに、本物は一体だが、バッタ物なら無数につくれる。さらに、ロシアにいたっては、
「調教できない動物は邪魔なだけだ。」
といって、興味を失ってしまったようだ。
さらに、リップサービスのつもりか、
「かれらにたのんで、国境の壁を作ってもらおう。」
大統領はSNSで冗談とも本心ともわからない内容をつぶやいていた。
「触らぬ神にたたりなし。日本は、何もしないことがファースト。」
アメリカの企業が裏で支援しているとは露知らず、米つきバッタもんが日々横行する中で、日本だけがとりのこされる状況になっていった。
企業や政府の思惑とは裏腹に、人々の関心はすでに他に移っていた。
「やっぱ、バーチャルがいいよな。自由に会えるし。」
「本当のネコや犬だったら、かまってもらいたくて人にコビを売ってくるだろ。あのしぐさが切なくていいんだよ。」
あわてた企業は四獣をつかまえるゲーム
『パチもんGO!』
を出したが、時すでに遅し。ブームは去っていた。そして、いつしか四獣の姿も見えなくなっていた。




