表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死の獣  作者: 明日香狂香
57/65

ザ・漫才

 訓練船のいいところは、ここでの内容は許可なく他言できないことにある。かれらは、沖合から島の様子を観察し始めた。一般的な訓練をしていたので、船には民間人や学生など多様な人々が乗っている。

「あの巨大生物は、恐竜の生き残りですかね?」「だとしたら、やっかいだな。ここは、本土から遠いし、国境に近い。警備は困難だな。」

「上陸もできるところがない急な山場だ。観光にも使えそうにないな。」

 一般的な訓練をしていたので、船には民間人や学生など多様な人々が乗っていた。


 海王丸からの報告によって、四獣と土偶が南硫黄島に上陸していることが伝えられた。政府は対応に苦慮した。

「土偶は遺失物なのか漂着物なのか。」

 遺失物なら中国に返さねばならないが、漂着物となれば話は別だ。さらに問題は野生生物である獣たちは、追い出すことも捕まえることもできない。


「うちのカメが見つかったそうですね。」

 ロシアから連絡が来る。機密事項のはずがこうもあっさり漏れるのか?中国からも打診がくる。

「兵馬俑を返却しないなら、日本製品は買いません。当面部品は買いますよ。南北朝鮮にもよく言って聞かせます。」

 当面ということは、真似ができたら買わないということだ。


 他の国に渡るくらいなら殺してしまえとばかりに、世界中のミサイルが島を狙っている。南海の無人島だ。核だって撃ってくるかもしれない。


 世界中から潜水艦が侵入してくるが、日本としては阻止するてだてがない。中国や韓国はしらばっくれて島に近づいてくる。

「とにかくだれも近付けるな!」

 政府は、どっちに転んでも損なので、いない、しらないと言い張るしかなかった。


 人の口に戸は立てられない。噂というのは、どこからか湧いてくるものだ。

「確認できてないものは、真実とはいいがたいです。」

「南硫黄島に何かいるという噂があるんですが?」

「噂でしょ?真実ではないですね。」

「政府としては確認しないんですか?」

「環境省からは、何もないから無駄だと聞いてます。」

「何もないというのは事実なんですか?」

「そこは、我々の判断することではない。聞いたということが事実です。」

 官房長官と記者たちの漫才は続いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ