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死の獣  作者: 明日香狂香
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南海の孤島

 彼らの消息はしばらく不明だった。しかし、1年後、南硫黄島に大量の土偶とともに彼らの姿を、アメリカの原子力潜水艦が発見する。しかし、航路については極秘であったため、他国には通知されなかった。


 何の戦力もない日本に言っても無駄だ。しかし、米兵といえども勝手に上陸はできない。かれらにはどうしても手に入れたいものがあった。兵馬俑の土偶である。たとえ動かなくとも、これを手土産にすれば、中国との貿易交渉が有利になる。通信網などのネットワークも有利に展開できる。


 米国海軍の訓練と称して、日本政府に南硫黄島の使用許可を打診してきた。

「いいんじゃない?無人島だし。」

 のんきな総理の発言に、あせったのは防衛省と環境省だ。保護区で入島制限のかかっている場所に、演習で入るなんて聞いたことも無い。

「下見なんておおげさなことしなくても、上陸訓練だけだっていうから。」

「貴重な固有種も多く、そのような場所で他国が野放しで訓練て、とても正気の沙汰ではない。」


 アメリカとの関係をこじらせたくない政府は、とりあえず要求にしたがい当分調査も含め立ち入りを禁止にすることにした。予定していた海上保安庁との合同調査も中止になった。人工衛星からの画像もなぜか島の近辺は写っていない。

「うさんくさいですね。」

 表だって動けなくなってしまった環境省は、近くにいた航海訓練所の練習帆船、海王丸に密かに海上からの確認を行ってもらうことにした。帆船の訓練は風任せのところがある。エンジンなども付いてはいるが、流されたとでも言えば、いいわけはいくらでもできる。こういう点では日本人のあいまいさが役に立つ。

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