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死の獣  作者: 明日香狂香
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和せ令む

 アキは、できることなら戦いから逃れ、まだ見ぬ憧れの地である東方に行きたかった。しかし各地でロウムとの対立が激化すると、国外へ出るには制限がかかった。アキは死獣の住む山に向かった。山越えをして、北を通れば警備兵に見つからずに国外へ出られると思ったからだ。


「おれにはやるべきことができた。」

 ハデスはエイブの誕生によって世界の均衡がくずれはじめていることを感じ取っていた。エイブは前線へ出て行っては大きな翼で空から多数の岩をまいた。空からのばらまかれる大岩に、敵は逃げ惑うだけであった。戦況は有利にはなったが、彼がしゃしゃり出ることで兵士たちは活躍の場を失い、ボーナスもなく不満が募っていた。


「自分が目立つことで、軍の求心力が高まるのだ。私がこの国を美しく変える。私だからできるのだ。高らかに鳴るトランペットのもと、我意われいのままに全軍、力をめよ。」

 エイブは先頭に立ち、東へと軍を進め、やがて広大な砂漠の広がるヘルチャに到達した。


 東方貿易を一手に引き受けていたヘルチャはロウムにとっては邪魔であると同時に、最も欲しい国の一つであった。ヘルチャは放牧民族であり、定住していないために居場所が特定できないうえ、砂漠での戦いは巨体のエイブには不利だった。北のゲンバ族の南下に伴い、ロウムはヘルチャへの進攻をあきらめざるをえなくなった。

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