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××さんと人間さん  作者: 午後の烏龍茶
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彼の絶望、彼女の崩壊

【”形”在るもの、いずれ壊れる】


それは「世界の理」でもある、命とて例外ではない。


しかしその理から外れる者。


それは常世の者ではないからなのか。


はたまた単純に理を歪めた者か。





いずれにせよ、その者は生物ではないというべきであろう。

私は本当に彼を…イヴを疑ってしまっていいの?

彼は一人で佇んでいた。

私と同じように、ただ1人、誰にも心配されることなく。

そんな彼を、こんな私が疑う資格はあるの?

私にはもう何が何だかわからず、ただ彼のローブを見つめていた。


僕は彼女の元にいてもいいのだろうか。

彼女にはこれまで幸せを、元気を与えることができていた。

でも今はどうだろうか、与えているのは不安や嘘だけじゃないか。

僕の最重要任務は彼女の元気と××の使命。

もしかしたらその2つを同時にこなすことは無理なのかもしれない。




イヴがここに来て冬を迎えるのは…もう3回目になるだろうか。

彼は最初は幼い孤児だったが、今ではもう既に私と同じほどの身長だ。

さすがに成長が早すぎないか?とも思ったが思春期なのだろう。

そもそも子のいなかった私がわかる話ではない。

しかし彼のことを子と思っているのは不変の事実だ。


カベルに嘘をついてもう数ヶ月が経ち、幾度目かの白い季節が来た。

街はもうすっかり白銀に染まるほど積もっていた。

今、彼女は僕をどんな風に見ているのだろう。

かわいそうな孤児?頭のおかしい奴?それとも…××?

いずれにせよ彼女と僕に時間がないのは確かだ。




今朝、血を始めてみた。

別に血は見飽きたが、自らが吐く血を目にしたのは初めてだった。

確かにここのところ体調がすぐれない面はあったがここまでとは…

イヴには何もないと伝えたがきっとなんとなく予想はしているだろう。

体調管理をせねば、イヴに心配をかけてしまう…


僕に話しかけてきた”それ”は僕みたいな副業チックなものじゃなかった。

明らかに本職、本物の××だった、別にそれが見えたことはどうでもいい。

問題はそう、カベルに…彼女に憑いていたのだ。

”それ”は僕に向かって確かにこう言った。

”明日の23時にお前のいた場所に来い”とただそれだけ。




身体中がだるくて重い。

風邪に似ているけど風邪で血をいた経験はない。

健康面でも疲労面でも最悪なコンディションで生きてきた。

たぶんそれが原因だろう。

でも風邪なら薬を飲んで安静にしておけばいいだろう、イヴの件もあるし。


カベルに心配をかけたくない。

だから今日、あいつに会いに行く時は窓から出よう。

彼女に嘘をついている現状で一時的なものだとしても家を出るのは

バレれば彼女とはもっと関係が悪化する。

最近の彼女の体調不良はきっと”あれ”のせいだろう…




「今は…22:57か………きたな本職。」

「案外早いじゃないか新人」

「なぜ彼女に憑いている」

「おっと早速本題かい?まぁ落ち着きたまえよ。

 君には幾つか伝えないといけないことがあってね」

「御託はいい、さっさと言え本職」

「お〜こわっ、んじゃ早速1つ目だがぁ…大死様がお呼びだ」

「大死様…僕に使命をくれたやつか、何の用で?」

「さぁな、俺には何も知らされてないから。

 んで肝心なのが2つ目、あの女はもうじき、、、死ぬ」






「え?」

投稿遅れてすみません、、、

前からWi-Fiの調子が悪く付け替え工事(?)を行っておりました。

えー、はい、今回の話は非常に短かったと思うんですが…

近くにこの話の続きを投稿したいと思うので許してください!

そろそろ真相にぐっ!と近づいたんじゃないでしょうか!

それでは次回にまた会いましょう、烏龍茶でした!

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