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六話 ???

 星空というのは夜という時間帯に外に出れば見られる。

 でもどうだろう。

 せっかく人間らしく身体を動かして学園の屋上に出たのに。

 地上にあるあちこちからの灯りで、ほんとのとこだと夜の空は暗いはずにもかかわらず、空はぼんやりと白く明るくなっていてこれっぽっちもそれどころじゃない。

 それでいいの?

 傍観者は傍観するだけであって、疑問を持ってもそれをぶつける相手というのはいない。

 人がそうした方が良いと思ってやってることで、使えるものを使っているだけ。

「あ、いけない。階段や廊下の電気をつけて歩いた方が人間だよね」

 見れなかったけど必要なことには気づいた。

 いつもの部屋に戻ろう。



        *


 時計を見て気が付く。

 朝がきた。

 いつもならカーテンをあけなくたって明るい光がもれてくるけれど、今日は少しずらさないと外が明るくなったことを確認できない。

 季節によって太陽ののぼる時間は違ってくるが、いまはそれが遅い時期ではないし今日はただ曇っているだけのようだ。

 空き教室にある数年前のカレンダーに視線を移してから、また窓の外の景色を眺めた。

 人間なら朝起きたら顔を洗ったり食事をするらしいが、この建物そのものはそう言うのをすませてから来る場所だ。

「朝ごはん。食べてみたいな」

 食事をとる必要も無ければ、だれかが食事をとるところはまだ傍観していなかった。

 買うところまではみたけど。

 もう少し目を閉じていよう。

 二度寝と言うものだ。


       *


 気に入ったものを飾る。

 気に入るとはなにかについては理解できているので、うん。多分間違えていないのだ。

 飾ったものを見るという行為も生きていく中では必要だから。

 だからこれでいい。

 中庭で咲いていた花を摘んできたので、理科室からくすねたビーカーに水を入れてその中に入れた。

 長く咲かせておくには、こまめに水を替えたり、薬品……花を長持ちさせるような薬品はこの学園の中にあっただろうか。

 枯れることはわかっているのに、それでも少しは長く見ておきたいと思えるなんて、いくらか人間らしいことを考えたものだな。

「……僕がそうなっても仕方ないんだけど」

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