登校したら総出で注目されました(前編)
前話改稿しました。ご了承下さい。
サブ『不確定流星群①』
聞いて、貰えるだろうか。
俺が、なんて愚かで間抜けな一時を過ごしたのかをーーーーーーー
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ーーー始まりは、本当に小さな事だった。
俺が、まだまだ生意気な態度で正論しか吐かない、吐けない冷めた奴だった頃、俺はある日、ジャ◯アン&ス◯夫似のコンビに追いかけられていた。
なんだったけな、あいつらのデベソが別に親とか医者のせいじゃ無いことを説き伏せたら、『なんでお前俺らがデベソなことしってんだ!!』とかそこかよ、と思うところで激怒して追いかけられたんだったけな?
…まぁ、とにかく追いかけられていたんだ。
そしてものの見事に、俺は僅か数分でへばり、ある屋敷の門前に追い込まれてしまっていた。
「ぜぇーぜぇー…コヒュー…ゲホッ!ゲホォッ!」
「へっへっへっ…追い詰めたぜ!」
「やったねジャイ◯ン!」
…………。
流石に体力が無さすぎたな。
もう、駄目だと思っていた。
爪を切っていない不清潔な手で引っ掻き回され、みみず腫にされるかと思ってすらいた。
そこで、 『彼女』は現れたんだ。
ーー彼女風に靡く豪奢な蒼髪が美しい、その屋敷<七草邸長女>『七草蛍』はーーーーーーーーーーーーー
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超寝過ごし事件の次の日。
俺は、今度こそしっかり学校に間に合うように登校していた。
ドアを横に滑らせると、カラリと音がした。
「ふぅー…………」
動く度に軽やかに響くその音を聞きながら、俺は大きく息を吸い込み、
満を持して教室に足を踏み入れた。
そして、コンマ5足らずで俺は、教室にいる全員の視線を浴びることとなった。
……………さて、どうしよう?
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