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3.06 アレクの思い

メッチャ短いです。アレクの思いを少しだけ (๑→ܫ←)

3.06 アレクの思い


 気が付くと目で追っている人物が変わって入るのを自覚した。

初恋は地味なのに勉強が最高にできて俺でも経済学は敵わないと思った小さな女の子が俺の初恋だった。だけど、三人で過ごす時間の中で俺の中の恋心が変化していった。恋のライバルであったダグラスとの出会い変化して行く自分の気持ちを眺めていた。


 始めは何時だったのだろう。


 何が切っ掛けだったのか自覚は無いがノエルを通して話をして居る内に彼女の一見控えめそうなしぐさや表情の中にもしっかりとした意思が垣間見える所に強く魅かれて入くのを自覚したのはいつだったのだろう。


 そう色々と思いながら、毎日の勉強の中で自分の隠れた思いをノエルに告げる事も無かった。

 ダグラスと協定を結び舞踏会や晩餐会などのエスコートをノエル、フィーデラ様、と交互にしていたのも一役買っていた。彼女の美しいドレス姿に見惚れる貴族が多い中、その手を自分の手に載せてエスコートしているのが自分だとやけに浮足立っていた。自分でもらしく無いと思う程だった。


 そんなある日、ダグラスと久しぶりに再会した。ダグラスは既に学校を卒業しており毎日王子として外交に関わっている関係でしばらく会えない事が普通に為っていた。


「おい、アレク。いい加減フィーデラに思いを告げないのか?」


 そう、真っ直ぐな目で見られると少し戸惑うと思いながら。


「まずは、父上に了承を取ってからにしようと思って入る。この国が恋愛至上主義なのは自覚しているが、それでも身分差が有るのでね。」

「余り身分差を気にしない方が良いぞ、この国は恋愛での結婚が望ましいと思って入るし、その上、お前は将来の宰相だ。身分差は無いと思うが?」


 そうダグラスは言ってくれて入る。その事自体は実は余り私的には問題にしていないのだが。。。。。


 実際の所は未だにフィーデラ様は私がノエルの事を好きだと思って入る。そして、その事にヤキモキしている様を眺めるのが好きだったりする。焼きもちや嫉妬心を少しだけ浮かべるその表情が何てかわいい人なのだろうと、悦に浸っている。そんな意地悪な人で有ると自分でも驚いているが。まあ、今の所、自分の気持ちをフィーデラ様に告げるのは卒業後再び外交で訪れた時だと密かに決意している。


 自分でもこんなひねくれた性格をしているのかと本当に驚いているが、そんな以外な一面を自覚させてくれたフィーデラ様にますます魅かれて行くのを自覚している。そして益々、このかわいい人をいじめたくなるし、又かわいがりたくも有る。大切にしたいとも思うし。自分の腕の中で泣かせたいとも思う。


「ダグラス、私は自分の立場も有るし、彼女の立場も尊重したい。意地が悪い様に映るかもしれないが、お互いの国の関係も有るから、軽く動く事も出来ない。だから、彼女に私の気持ちを漏らすなよ。私が自分でちゃんと告げるから。」


 こんなひねくれた自分に笑いながら、口ではお得意の外交をして居るように、ダグラスをはぐらかしていた。さて卒業まで自分の溢れそうに為る気持ちを抑えながら良き友達で居られるかな?

ちょっとしたアレクの思いを少し書いてみました。

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