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悲劇〈高校一年生連続惨殺事件〉  作者: (two)
第一章──最悪の悲劇──
3/19

突然の転校生

 同じ日に出しちゃってますが、2作品目です!

 これといって技術は向上してませんが、是非読んで下さい!

 晴れている朝の通学路、歩いていると後ろからいきなり声を掛けられた。

「おっはよー! 響ーっ!」

 朝から凄く元気な彼女は、俺の幼なじみで同級生の『赤原 茜』だ。運動神経は抜群で、その性格のためか友達も多い。

 茶髪に少し赤みがかかっていて、ポニーテールに髪を縛っている。

 俺と同じ高校に通っている時点で学力もそこそこある。

「おはよう、茜」

 適当に挨拶を返す。

「今日も元気無いねー。なに、夜も寝ないで猛勉強してるのかな? 超天才さん?」

 人を小馬鹿にしたような口調で茜は言う。

「余計なお世話だ……俺は寝る時間にはきっちり寝ている」

 あからさまに不機嫌な態度で答える。と言っても日付変わるぐらいまでは勉強しているけどな。

 ──天才たるもの、常に勤勉に励むものだ。

 などと考えていると、茜は話を切り替えて、そして唐突にその話題を切り出した。

「ねぇ──響、今この辺りで起こってる『高校一年生連続惨殺事件』って知ってる?」

 茜は控えめに訊ねてくる。

 知ってたんだな…、ニュースとか新聞見ないタイプだとばっかり思っていたぜ。

「──ああ、今日の新聞でも見たよ」

 まぁ、連続で起きている事件だ。茜だってテレビ付けていれば耳にする場合もあるだろう。

「で? その事件がどうかしたのか?」

「いや…ほんと物騒だよねーって。どこの高校ってわけでもなく、男女両方ともでも殺されてるんだもん。これって、高校一年生だけを狙った無差別殺人じゃない?」

 割と真面目な顔をしている茜。そうか…無差別殺人だとすればこんなトコ歩いてんのも不安になるしな…。

 そう言われて、俺も少し考えてみる。

 確かに──、学校もバラバラで、男子も女子も殺されているこの事件。

 全身が高校一年生ということ以外、なにも共通点は無いように見える。

 しかし、何かがひっかかるのだ。響音も言っていたように、この事件の犯人は警察に証拠も残さないように計画を綿密に立てているのだ。

 それをわざわざ、無関係の人々に使うだろうか?

 無差別殺人犯というのは、そこまで警察に捕まるのを恐れるものだろうか?

 ──絶対に何かがある──。

 そう、確信はしていたが、超天才とはいえただの高校生でしかない俺には情報が少な過ぎた。

「ホラ、もう着いたよ。学校」

 俺が考え込んでいた間、ずっと黙っていてくれた茜に声を掛けられる。

「ああ、そうだな……」

 モヤモヤした気持ちを抱えながら、俺達は教室へと向かった。


       *   *   *


◦──1-B 教室

 

「今日は転校生が来てます」

 唐突だった。クラスの色んな所から『いきなり~?』『何も聞いてないぞー』という声が聞こえる。

 その時、教室の扉がガラガラと開かれる。

 ひょこっと出てきたのは、白髪で、顔立ちが整っていて、高校一年生にしては背が低く小学生のような男子だった。一言で言うなら『美少年』だ。

「隣の町から来ました、『不知火しらぬい 悠』です! 宜しくお願いします!」

 その悠とか言う美少年は、朝の太陽に負けないくらい眩しい笑顔で自己紹介をした。

 ……、たぶん何人か堕ちたな。女子。そんな事を考えていると、隣から声を掛けられる。

「可愛い転校生だねっ……」

 小さい声で茜は俺にそう言った。なんだ、茜も堕ちたヤツの一人か……。

不知火しらぬいって、聞いたことない苗字だ……」

 俺も小声でそう言った。転校生の外見なんざどうでもいい、男だと尚更だ。

 俺が気になるのは──

「頭、良いのかな?」

 もう、それしかなかった。

「…そうっぽくは見えないけどね…。まぁ、それは響も同じか……」

 茜はサラッと心をえぐるようなことを言ってきた。それは悠に対しても俺に対してもだ。

 普通に傷付いたぞ、俺。

 確かに、髪は普通の黒髪で、ファッションセンスもあるわけではない。ましてや彼女なんて……。嗚呼ああ──可哀想な俺…。

「では、そこの空いてる席に座って下さい」

「はーい!」

先生にそう促されると、転校生は元気良く返事をして席に向かう。──その席は、茜の隣(そして俺の隣の隣)だった。

「これから宜しくね!」

これまた太陽のような笑顔で茜に話し掛ける。

「えーっと私は…『赤原 茜』、宜しくね~。」

 あれ?コイツ本当は堕ちてない?頬を赤らめるとかそういうのが無いぞ?

 しかし、転校生相手でも普通に挨拶を返している茜を見ていると、やっぱ友達多いヤツってのは違うなぁ~。って思えてくる。

 俺だったら無言の会釈だ。

 だが、俺もいないわけではないんだ。一応、友達が。

 多分今日も、あんまし会いたくはないが、一応の友達であるアイツと会うことになるだろう。

 友達からはそこそこ人気です!

 推理小説の、こういう構想を練っているのはとても楽しいものです。

 読んで下さった方々、ありがとうございます!!

 今回もご指摘・ご感想をお待ちしています!

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