表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悲劇〈高校一年生連続惨殺事件〉  作者: (two)
第一章──最悪の悲劇──
2/19

──プロローグ──

 初投稿、初作品です!

 拙い部分だらけですが、是非読んでいただきたいです!ご指摘・ご感想も頂けると嬉しいです!

 誰かが指をパチンと鳴らす音がした。


 ──その音は世界に響き、染み渡る。


 ──この音が彼等にもたらす結末を、彼等はまだ知らない。


 「そう、僕でさえ…ね」


       *    *    *


「止めろ! 分かった、何でもする! だから命だけは助けてくれ!」

「俺は関係無いだろ! だから見逃してくれ!」

「そ、そうだ! 悪いのは俺じゃない!」

 とあるマンションの廃墟、その中で金髪の不良とそのツレの二人が縛られ、泣きわめきながら懇願していた。

 コイツらは俺の罠にまんまとまり、今、こうして俺に殺されようとしている。

 コイツらのそんな様に、俺は口角を吊り上げニタニタと笑う。

「ははっ、ざまぁねぇなぁ……。中学の頃に散々虐めてくれたお前らが、今はこうして俺に頭下げてんだもんなぁ……。許すわけねぇけど……」

 他の人が見れば悪魔にしか見えない形相で、憎悪ぞうおと殺意の念を体中から放出していた。

 そんな俺の表情を見てか、不良共の顔が恐怖で染まり、頭を必死で床に付ける。

 コイツらのズボンは、特に股関の部分が濡れていた。死の恐怖で漏らしたのだろう。

「……ッ! あん時は本当悪かった! 先輩達に言われて仕方無くなんだ! 金だって払う、いくらだって殴っていい、だから殺さないでくれ!」

 俺はその言葉を聞いた途端、手に持っていたナイフでコンクリートの支柱を叩く。ガキィィーンという音が廃墟内に響き、不良共がビクッと震える。

「先輩達に言われてだァ? じゃあ中3になっても続いてたのは何故だ? あん頃のお前らだって、俺の汚れていく様を眺めて楽しんでただろうが!!」

 怒りが爆発した。あの時の風景が目に浮かび、強烈な不快感が俺を襲ったのだ。

 ──多、対、一で一方的な暴力

 ──踏みつけられる身体、鞄。

 ──そして、今は亡き祖母の形見であるお守りも泥まみれでボロボロにされた。

 ──あの、薄汚れた、まだ新しい記憶──

「もういい…、お前らも殺してやる…」

 俺はナイフを突き刺し、ソイツらの身体中をズタボロにしていた。

 その間、人気の全く無い廃墟に、断末魔の叫びが響き渡っていた──。


       *    *    *  

  

「最近、物騒な事件が多いなぁ……」

 俺は朝のコーヒーを啜りながら、新聞を読み、どこにでもいる普通のお父さんのように呟いた。

 東森里高等学校に通っていて、高校一年生の『海藤 ひびき』という名前の俺は成績学年トップの超天才だ。

 通っている高校も近所の進学校だが、首席で入学している。

「あー、最近この辺りの地域で起きてる『高校一年生連続惨殺事件』でしょー? 物騒だよねー」

 俺の向かい側に座り食パンをかじっているのは、俺の妹で中3の『海藤 響音ことね』だ。我が妹ながら、凄く美少女だと思う。しかし───

「いやー、酷いと思うよ? うん。ナイフでブスーッと刺しまくってるんだもんねー、酷いよー。ホントー」

 天然で、頭のネジが少し緩んでいるところがあるのだ。つか、軽過ぎ。

 そんな妹の話を聞き流し、俺は話を進める。

「まぁ、ナイフで身体中をめった刺しっつーのは、確かに強い恨みがある犯行だよな…。しかも被害者は多数…、もう4件目だぞ…?」

 響音は付け足す。

「しかも、4件も起こしているのに、警察に尻尾すら捕まえさせてないって……。かなり計画された完全犯罪かもね……」

 響音の言った通り、犯人はまだ目星すら付けられていない。証拠を完全に消し去っているのだろう。

「完全犯罪か…。ん、俺もう出るわ」

 コーヒーを飲み終え、学校に行く準備をする。

「いってらっしゃ~~い」

 響音の間延びした声が聞こえる。

 響音の通う中学は自宅に近い為、俺より遅く家を出る。

「おう、戸締まりよろしくな」

 そう言い残し、玄関の扉を開ける。

 照りつける朝の太陽は眩しく、俺は目を細める。

 そして、俺は最悪の悲劇への一歩を踏み出したのだった──。 

 初めて小説を書いてみて、分かり易く文字で表現することの難しさを知りました。

 なので、これから少しずつ精進したいです!

 読んで下さった方々、ありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
面白かったら押して下さいm(_ _)m 小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ