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白昼夢の話

座長が見た白昼夢の話

座長から2ヶ月ほどぶりにメールがきた。

内容は「大丈夫か？」というもの。

Twitterでも心配されるようなつぶやきもしていないし、メールや電話をした覚えもない。

どういうことかと聞いてみればこんな返信が返ってきた。

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いや、普通に電車に乗ってたのよね。

軽く冷房が効いててさ。

電車の揺れが心地よくて、うつらうつらしてたら「おう」って言われたから何だろうと思ったら、向かいの席に鰯が座ってた。

見ると片足が無くて全身傷だらけ。

どうしたのか聞こうにも声が出ない。

目の前で鰯はニコニコしてた。

そこでやっと「いつの間にそんなことになったんや？」って言葉が出た。

すると真面目な顔になった鰯が「やー、近々な」って答えた。

気付いたらもう前の席に鰯は居なかったし、白昼夢を見たんだとは思うんだけど近々ってのが気になったからメールしたのよ。

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　鰯というのは私のあだ名だ。

つまり座長は私が近い内に足をなくすような怪我をするかもしれないと教えてくれたのだ。

ここのところよく霊体験をしているらしく、気味が悪かったし不安になって確認のメールをいれたのだと言っていた。

最近、私は車に乗る機会が増えた。もしかしたらそれに関係があるのかもしれない。運転には重々注意していこうと思う次第である。

如何だっただろうか？

少しでも楽しんでもらえたのならば幸いだ。

またなにか不思議な体験を見聞きしたときには、ここで報告させて頂くとしよう。