まずは登録から
事故で亡くなり異世界に転生した花春。
まずは女神に言われた通りに冒険者登録をする事に。
言語などは自動翻訳されるようで、特に問題なく会話は出来る様子。
まずは冒険者クランに向かう事にした。
「ここが冒険者クランかな?田舎の村だから、支部みたいだね」
「いざ参らン!」
そのまま冒険者クランの支部の扉に入る。
支部というだけあり本部に比べると簡素な感じの様子。
「すみませン、冒険者登録したいンですけど」
「いらっしゃいませ、登録ですね、まずは素質の確認をしますのでこちらに指をお願いします」
「こうかな?えいっ」
差し出された紙に指を押し付けると紙に文字が浮かんでくる。
異世界の言語ではあるが問題なく読める様子。
「えっと、メインクラスは青魔道士、サブクラスは薬師ですね」
「うン、あとは何かある」
「こちらは冒険者証になります、クランの施設を利用する際にご提示ください」
「分かった、あとは何か必要なものとかある?」
「こちらは支給品です、早めにお金を貯めていい装備を買う事をおすすめする程度のものですが」
「ううン、ありがとう、それじゃこれで完了なのかな?」
「はい、冒険者証は様々な場面で必要になるので絶対に紛失しないでくださいね」
登録は驚くほどあっさりと終わり、支給品として武器の短剣と皮の服とお金をもらう。
とりあえずランクなどについても説明を受ける事に。
「あとランクとかはあったりするのかな?」
「冒険者ランクは一番下はGランク、最上位はAAAランクになります」
「分かった、それじゃまずは依頼とかを受ければいいのかな」
「はい、ランクを上げる事から始めてください」
「分かった、やってみるよ」
行こうとすると支部の受付のお兄さんから呼び止められる。
何かと思い話を聞く事に。
「あと早く成長をしたい場合は、自分よりランクが上の冒険者とパーティーを組むといいですよ」
「自分よりランクが上の?」
「はい、仲間に上位ランカーがいると、パーティーで一番ランクの高い人に合わせて依頼を受けられますから」
「裏技みたいな感じか、教えてくれてありがとう」
「いえ、ではご武運を」
そのまま仲間を探す事にしたいが、田舎の村では誘えそうな冒険者も少ない。
幸いソロでは簡単にやられるような魔物は周囲には出ないらしい。
まずは戦闘経験を積む事にした。
「魔物かぁ、戦いなンて初経験だけど、やるだけやってみようか」
そのまま村を出て周囲をうろつく魔物に戦いを挑む。
青魔道士なので魔物の一部の攻撃をラーニング出来る。
それを見える特殊技能が青魔道士にはあるので、まずは魔物をサーチしてみる。
「こいつはラーニング出来る魔法なしか、とりあえず戦ってみようか」
そのまま周囲をうろつく魔物との戦いを始める。
この近辺だと最弱のプチデビルやリトルラビットなどが出る様子。
「そいやっ!ていっ!」
戦いには不慣れながらもなんとか攻撃を当てていく。
短剣なのでリーチが短く、当てるには近寄らないといけない。
それでも特に問題ない程度には戦えたようだ。
「魔物はお金を落とさない世界なのか、その代わりいろいろアイテムを落としたね」
この世界の魔物はお金を落とさない。
その代わりアイテムのドロップは弱い魔物でも割と美味しいようだ。
それらを売ってお金にしろという事のようである。
「ある程度倒して、手に入れたドロップ品を売るのかな?まずは買い取ってくれるところを探そうか」
支部にある道具屋に行って話をしてみる事に。
「なるほど、ええ、では買い取って欲しいものを見せていただけますか」
「こンな感じかな」
「ふむ、これなら全部で300カルドになりますね」
「それがこの世界の通貨か、ならそれでお願い」
「ではこちらが買取額の300カルドになります」
買取額の300カルドを受け取りこの世界での金策などを知る。
その後も魔物と戦いドロップ品をいろいろ買い取ってもらい、700カルドを確保する。
気がつけば夕暮れになり、とりあえず今日は宿を取る事に。
「さて、仲間探しもしないとね、誰かいるといいけど」
「街から離れたところにも行きたいし、仲間探しからかなぁ」
そんな事を考えつつ宿のベッドて床につく。
仲間探しをする事になるので、依頼やメンバー募集も見に行く事にした。




