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貴族のステータス

湖畔の国に来てから一週間程度が経過した。

花春達は湖畔の国の首都に到着し、各自クエストなどを受けていた。

そんな中花春は以前会った野盗の事を思い出していた。

この世界における奴隷の事情についてもう少し詳しく知りたいという事らしい。


「そういえば以前会った野盗の子達今はどうしてるのかな」


「気になっていますの?花春さん」


「うん、奴隷解放戦線に解放されて野盗になったっていう子達」


この世界において奴隷とは使用人のようなものであり、基本的には家族に近い。


貴族は召し抱える奴隷の人数がそのまま貴族の財力や地位のアピールにもなるという。


「そうですわね、貴族が奴隷を買うというのはすでにご存知ですわよね?」


「うン、貴族は奴隷を使用人にしたり家族同然に扱うっていう事も」


「奴隷というのは言うならば貴族のステータス、その力のアピールにもなりますのよ」


「財力とか地位の高さとかそういう事?」


「ええ、私の家にもお父様やお母様が買ってきた奴隷が150人はいましたわね」


フリージアの家には奴隷として買われてきた使用人が150人はいたという。

もちろん待遇はよかったし、きちんとした教育も行われていた。


なので奴隷は下手したら平民よりも識字率が高いという事にもなる。

教育をしっかりと施すというのはそういう事なのだ。


「そうですわね、なら奴隷について詳しい人に教えてもらいに行きませんこと」


「詳しい人?まあ勉強になるなら」


「決まりですわね、では参りますわよ」


そのままフリージアに連れられ向かった先は奴隷商の店だった。

店の中には多くの奴隷がいるものの、檻に入れられていたみたいな事はない。


求める奴隷の条件を用紙に記入し、その条件に合致した奴隷を選ぶ仕組みらしい。


「失礼、少しよろしくて?」


「いらっしゃい、奴隷を買いたいのかい」


「いえ、こちらの方に奴隷についての説明をしてあげて欲しいんですの」


「説明、平民とかそういう人なのかしら?まあ簡単にでいいなら説明してやるよ」


奴隷商の店のカウンターにいた無愛想な妙齢の女性。

受付を任されていたという事はそれなりに信頼もされているのか。


とりあえず簡単に説明を受け、花春も大体は理解したようでもある。


「奴隷についてはこんなとこ、それで買ってくれるの?」


「お金はそンなに持ってないンだけど」


「あ、そう、まあ勉強っていう事ならそれもいいけどね」


「この国には異種族の奴隷もいますのね、珍しい気がしますわ」


「異種族の奴隷ってあんま売れないのよ、寿命が違うとかそういう問題からさ」


奴隷の中には明らかに異種族と思われる人達もいた。

見る限り、エルフや亜人に珍しいものでは有翼人なんかもいる。


とはいえ異種族の奴隷というのは寿命などの関係で、あまり売れないのだという。


「異種族の奴隷は寿命の違いとかがあるからあまり売れないっていうのも不思議な感じだね」


「まあそもそも元々の生活や文化の違いがあるから、人間よりも教育にお金がかかるのよ」


「でも買う人はいるンだよね?」


「まあそういう性癖の人にはよく売れているわよ」


「異種族好きな人もいますものね」


そんな奴隷についての説明を聞き、大体は理解した様子。

花春はそんな話を聞いた事もあり、解放戦線の人達の無責任さも感じていた。


フリージアも奴隷については家族同然に育ってきた人達がたくさんいるからこそだ。

とりあえず奴隷商の店をあとにし、他のクエストを受けに行く事にした。


「あ、戻ってきてたンだ」


「はい、マスターも終えているようですね」


「そうだ、せっかくなのでダンジョンに挑んでみないか」


「ダンジョンって首都の冒険者クラン本部にだけある施設の事だよね?」


花山がダンジョンに挑んでみないかと誘ってきた。

ダンジョンは世界各国にある冒険者クラン本部にだけある施設だ。


ダンジョンは入る際に最大で三つまで選んで自分達に制約を化す事が出来る。

制約の数が多く、その制約が厳しいほどにレアアイテムが出やすくなるという。


中に入った際にはいつでもギブアップは出来るが、その場合は装備品の獲得品だけ持ち帰れない。

最深部まで行きそこから脱出した場合に限り装備品の獲得品も含めた全てを持ち帰れるという。


「いいね、ならちょっと挑戦してみたいと思うかも」


「決まりだな、では挑戦を申請しに行くぞ」


そのままクランの受付にダンジョンへの挑戦を申請する。

申請はすぐに受理され、その入口へと案内される。


入る前にどの制約を課すか決めてから入る事になる。

花春が制約を選ぶ事になり、今回は二つの制約を課してダンジョンに入る事に。


人数は自由ではあるが、今回はレベルアップも兼ねてサミヨとペリスの三人で潜る事に。


「ダンジョンの中ってこうなってたのか」


「地形などは毎回変わるようですね、装備品は持ち込めますが消耗品は持ち込めないようです」


「つまり回復アイテムとかはダンジョン内で自力で調達しなきゃいけないんですか」


ダンジョンには装備は持ち込めるが、消耗品は持ち込めないらしい。

つまり回復薬など自力で調達せねばならないようだ。


マップが毎回変わるというのはローグライク的な感じもあるようで。


「あ、装備品が出てきた」


「それなりに珍しいもののようですね、ユニーク装備も出るとは」


「持ち帰るには最深部まで行かないといけないンだよね」


「ええ、最深部の階層は今回は20Fで挑戦していますが」


「最高で100Fまで選択出来るようですが、今はそれも無理ですし」


ダンジョンは入る時に最深部の階層を選択出来る。

階層は10Fから100Fまでの間で選択出来る。


制約の厳しさと階層の深さによってアイテムのレアリティが決まるようである。


「制約を二つ課してて、制約の厳しさはそこそこだからこンな感じなのかな」


「そのようですね、制約が厳しく上のフロアに行くほどにレア度が上がるようです」


「ダンジョンって面白いなぁ」


「とりあえず最深部まで向かいますか」


ちなみに制約が厳しく、なおかつフロアが上に行くほど登場する魔物も強くなる。

難易度を上げるほどにレアアイテムが出やすくもなるという事である。


花春達はとりあえず順当に進み、20Fのボスを倒し帰還する。


「む?戻ってきたか」


「うン、レア装備もそこそこ手に入れてきたよ」


「レベルも結構上がった気がしますね」


「確か上位職になるにはレベル30が必要なんですよね」


「一応確認してみようか」


各自のレベルは今はこんな感じ。

花春が24、サミヨが22、イーリアが19、ペリスが19、フリージアが60、花山が95。


冒険者ランクの低い花春達のレベルはともかく、花山のレベルは流石の一言である。


「上位職になるにはレベル30か、汎用職だけなンだっけ、上位職があるのって」


「ああ、レアクラスは種類が多い一方で基礎能力が高めになっているからな」


「汎用職は基礎能力がレアクラスに劣る分クラスチェンジが出来る感じか」


「あと個人レベルの他にクラスレベルもある、クラスレベルは獲得スキルポイントに影響するぞ」


「つまりクラスレベルが高くなると、強力なスキルを取りやすくなるのか」


汎用職の転職に必用なのは通常のレベルが15、30でそれぞれクラスチェンジが出来る。

また全クラス共通でクラスレベルもあり、クラスレベルは獲得スキルポイントに影響する。


同じクラスを長く続けるほどに強くなりやすくなるという事らしい。

またクリエイトポイントは通常のレベルが高くなると獲得ポイントが増えるとの事。


「そういえばスキルポイントの割り振りすっかり忘れてた、ここで今ある分まとめてやるよ」


「各自必要なスキルを取っておいたり、レベルを上げたりしておけ」


そうして各自スキルポイントを割り振っておく。

花山とフリージアは今のレベルではレベルアップには多くの経験値が必要になる。


なのでまだビギナーな四人がそれを取っておく事に。

それらを終えたら今日はテントに戻り休む事にした。


「もう少し首都に滞在するとして次はどこに行こうか」


「海沿いの国に行ってみたいです」


「イーリアは海に興味があるのか、ならそれでいいかな」


「私は構いません、みなさんも異論はないようです」


「では次の目的地は海沿いの国だな、ここから南西に行った先だぞ」


目的地も決まり、首都を発つのは数日後に決まる。

ダンジョンというのは面白い施設であると同時に、腕試しの場でもある。


なお花春は奴隷の話でこの世界における奴隷についても理解はした様子。


フリージアと花山はこの世界の事をいろいろ教えてもくれるのだ。

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