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首都の施設

クエストを消化しつつ数日が過ぎた草原の国での生活。

とりあえずは首都を目指すべく街を出発した。

花春も青魔法をいくつか新たに覚え、戦力は上がりつつある。

そんな首都への道中で再び野盗に遭遇する。


「首都まではあとどれぐらいかな」


「あと三時間ぐらいですわね」


「意外と歩きますね、やはり移動を速くするものが欲しくなります」


そんな首都へ向けて歩く中で何者かの気配を感じ取る。


とりあえず相手を確認する事に。


「…出たきたらどうですの?」


「気づいてたのか」


「あなた達、まさか野盗なのかな」


「そうだ、金目の物を置いていけ」


「ではこれを、ポケットマネーなのでそんな多くはありませんが」


ペリスがポケットマネーで10000カルドほどを野盗に渡す。

想像以上にあっさりと渡してきた事に驚いた様子。


「…なんでそんなあっさりと渡すんだ、カモにされるかもしれないだろ」


「あなた達はどうして野盗になったんですか?」


「…どこにも行く場所がないからだ」


「もしかして元奴隷だったりする?」


「そうだ、奴隷解放戦線とかいう奴らが俺達の居場所を奪ったからだ」


この野盗達も奴隷解放戦線という人達に居場所を奪われたという事らしい。

この世界の多くの国において奴隷は合法的な存在でもある。


それを解放するというのは居場所を奪うという行為でもあるのだ。


「それは差し上げます、だから早く行ってください」


「カモにするかもしれないのにか?」


「その時はまたいくらでも差し上げますよ」


「とんだお人好しだな、まあいい、そう言うのなら襲う理由もない、さっさと行け」


「…元奴隷の野盗が多いみたいですね」


「多くの国で奴隷は合法なんです、貴族の家の使用人なんかも奴隷の人がいますし」


奴隷というのは貴族の家の使用人になる事も多い。

あくまでもこの異世界においては人道的な救済措置としてのシステムになっているのだろう。


「では首都に向かいましょうか」


「うン、思ってるよりは早く着けるのかも」


そのまま草原の国の首都に向かって歩いていく。

しばらくしてその首都が見えてくる。


「ここが草原の国の首都なのか、また前の国とは違う景色だね」


「とりあえずテントを張れる場所を探しておきましょう」


「だね、その上で各自自由行動って事にしようか」


そのままテントを張れる場所を探す。

その場所を確認した後各自自由行動になる。


また各自の装備も新調しておく事にした。


「さて、クエストを受けようか」


「ですね、マスターは何か受けたいクエストは見つかりましたか」


「うーン…あ、これなンかいいかも」


「ティアドロップの花を摘んできてくれ、ですか」


「とりあえず受理してもらおうか」


そのままそのクエストを受理してもらう。

ティアドロップの花とはなんなのか。


「確かに受理いたしました、では依頼人に話を聞いてきてください」


そのまま依頼人に話を聞きに行く。

その依頼人は貧しい家族のようで。


「お邪魔します、クエストを受けてきたンですけど」


「はい、ありがとうございます」


「ティアドロップの花というのはなんなんですか?」


「薬になる花なんです、娘の病気を治すのに必要なのですが、危険な場所にあって」


「なるほど、分かった、なら摘ンでくるよ」


「ありがとうございます、場所はここから東にある丘にあるはずなので」


そのまま東にある丘へと向かう。

ティアドロップの花は白い色の花らしいという事だが。


「えっと、白い花は複数あるけど、どれがティアドロップの花なのかな」


「花びらが五枚ついている花みたいですね」


「こういう時は便利だね、分かった、探してみようか」


そのまま探してみるとそれらしき花が見つかる。

いくつか摘み取り、依頼人に渡しに行く事に。


「えっと、摘ンできたよ、これでいいンだよね?」


「ありがとうございます、ではこちらはお礼になります」


「お守り?」


「はい、こんなものしかなくて、ですが何かの役には立つと思います」


「分かりました、ありがとうございます」


そのまま報酬のお守りを受け取り家を出る。

家を出たところで街の人に声をかけられる。


「お前達、あの家から出てきたのか?」


「うン、クエストを受けてきたンだけど」


「クエスト?何言ってんだ?」


「だからクエストを…」


「あの家は今は誰も住んでないんだ、二年前だったか、娘は病死で母親は後追い自殺した」


「…は?ならなンで薬の材料になるティアドロップの花を摘ンできてくれって…」


「ティアドロップの花だ?あれは猛毒の花だぞ、薬にはなるが、毒薬に使うのが定番のもんだ」


「毒薬…どういう事なの?あたし達は確かにクエストを受けて…」


「あの家にもう一度行ってみましょう」


「…嘘は言ってないっぽいな、あの二人」


そのまま家にもう一度入る。

そこで見た光景は信じられないものだった。


「これって…どういう事…なの」


「廃屋です、それも床には乾いた血の跡が…」


「ベッドには白骨化した死体…サイズからして女の子の…」


「では我々が受けた依頼は…あの親子は…」


「まさか幽霊?それとも何か別の…」


「…分かりません、とりあえずクエストの報告にだけ行きましょう」


訳が分からないままクエストの報告に向かう。

報告は確かに受けてもらえたようだが、花春もサミヨもモヤモヤした気持ちになっていた。


「…どう思う?サミヨ」


「私には分かりません、機械の私にはあまりにも非科学的すぎる話で」


「あたしも科学はかじってるから思うけど、やっぱり非科学的だよ」


「あの親子はなんだったのか、なぜティアドロップの花を頼んだのか」


「あー、モヤモヤするッ!こういう時は食べるに限る!行くよ!」


花春はとりあえず何か食べる事にしたようで、昼間の酒場に入り料理をたくさん頼んだ様子。

その頃イーリアはペリスと共にある施設を訪れていた。


「ここは?何かの研究所ですか?」


「魔法の研究所です、スキルで取るもの以外の魔法を覚えられる施設なんです」


「なるほど、私でも新しいものが覚えられたりするんでしょうか」


「だと思います、とりあえず聞いてみましょうか」


受付の人に話を聞くイーリアとペリス。

魔法に関する簡単な説明を受け、覚えられる魔法を確認する。


なおスキルで取れる魔法と研究所で覚えられる魔法は異なるものらしい。


「とりあえず風の魔法を覚えさせていただけますか」


「かしこまりました、では200カルドいただきますね」


「はい、ではお願いします」


そのままイーリアは風の魔法を教えてもらう。

魔法習得にはお金がかかり、そのお金は研究費に充てられるという。


「確かに新しい魔法が使えるみたいです、面白いですね」


「そうだ、冒険者の方達に協力を頼んでいる事があるのですが」


「協力?何か冒険者にしか頼めない事とかですか?」


「はい、合成術というものはご存知ですか」


「合成術?何か特別な術なんですか?」


「古くに存在した二つの属性を持つ術なんです、それが記された古文書があるとの噂らしく」


「それを見つけたら持ってきてくれという事ですか?」


「はい、もし見つけたらどこの国でもいいので、魔法研究所に譲っていただきたく」


どうやら合成術は古代の魔法の事らしい。

それらしき古文書を見つけたらどこの国でもいいので持ってきて欲しいとの事らしい。


「分かりました、もし見つけたら持ってきますね」


「はい、よろしくお願いします」


そうしたものは冒険者に頼むのが一番いいのかもしれない。

様々なところに行くというのはそうしたものが見つかる可能性も高いのだろう。


「とりあえずテントに戻りますか」


「そうですね、フリージアさんも戻ってきていると思いますし」


「もっと高位の魔法の覚えたいものですしね」


そんな魔法研究所からの依頼。

冒険者全体に対して出しているので、見つけたら持ってきて欲しいとのこと。


首都には様々な施設が集まっている。

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