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国境を越えろ

異世界での生活にも慣れてきた様子の花春。

そんな中水の都でいくつか依頼をこなした後、国境を越えるべく北へ向かう。

その国境に辿り着いたはいいものの、何やらあった様子。

話だけ聞いてみる事にした。


「ここが国境みたいだけど」


「封鎖されているっぽいですね、何かあったんでしょうか」


「話を聞いてみましょうか」


とりあえず国境の警備兵に話を聞いてみる事に。


何かあったという事なのか。


「すみませン、何かあったンですか」


「国境を通りたいのかい?」


「はい、ですが今は封鎖されていますよね」


「実は隣国の方で大きな政治的なデモが起きまして、それで今は封鎖されているんです」


「政治的なデモ、今は通れないって事ですか」


どうやら隣国で政治的なデモが起きたという事らしい。


それもあり今は国境は封鎖されているとか。


「どうしようか、秘密のルートでもあれば別なンだけど」


「あの、危険を承知でいいというのなら…一応道はありますよ」


国境の兵士が危険を承知で行くというのなら道はあると言ってきた。

もちろん自己責任だし、その道自体が危険なので使う人はほぼいないという道。


話だけ聞いてみる事にした。


「その道ってどこなのかな」


「ここの東に高い山が見えますよね、そこの山越えルートです」


「山越えですか、確かによほどの事がなければ使わない道ですよね」


「はい、命の保証はしませんが、それでも行きたいのなら」


「ありがとうございます、考えてみますね」


兵士がその道を教えてくれたという事は、相当に過酷な道なのだろう。

なので道を教えても山を超える前に死ぬかもしれないという事。


なのであえて教えても問題はないと踏んでいるのか。


「山越えルートかぁ、そこまでしてでも進む?」


「しかし政治的なデモというのも気になりますね」


「それについて情報を集めてから考えようか」


「それでいいと思いますよ」


とりあえず一旦引き返し情報を集める事にした。

政治的なデモ、つまり国民が政府に対して我慢の限界を越えたという事なのか。


それについて何か分かればいいが。


「冒険者クランでも国境を越えられなくて立ち往生してる人達が多いっぽいですね」


「国境自体は他の国に行ける国境がまだあるンだよね?」


「あるにはありますけど、それでも通るのは難しいかと」


「どうしたものでしょうか」


すると一人の冒険者が声をかけてきた。

どうやら貴族出身の冒険者のようで、割とベテランに感じられる。


何かあるのだろうか。


「失礼、少しよろしいですか」


「お姉さン、踊り子?冒険者だよね?」


「フリージア=フォン=エーヴェルと申しますの、貴族出身の冒険者ですわ」


「もしかしてエーヴェル家の方ではありませんか?」


「そういうあなたは、ヘルベンドール家の娘ですわね」


「それで何かご用でしょうか」


フリージアと名乗るその冒険者はそれなりのベテランの様子。


ペリスが知っているという事は、接点はあるのか。


「国境を通りたいという人が多いので、どうしようか考えていましたの」


「一応貴族の家の名前を出せば通れるとは思いますが、それは流石に」


「ええ、なので私をあなた達の仲間に加えていただけませんこと」


「いいんですか?こっちとしては断る理由はないのですが」


「あら嬉しい、ではよろしくお願いいたしますわね」


フリージアが仲間に加えて欲しいと言うので、断る理由は特にない。

ペリスやフリージア曰く家の名前を出せば通れるという事らしい。


とはいえそれはしたくないというのが本心なのだろう。

北以外の国に向かう事に予定変更という事になりそうだ。


「そういえばフリージアって踊り子だよね?」


「ええ、メイド・バトラー系統の上級職ですわよ」


「メイド系統って、上級職は踊り子なのか」


「あなた達も中級職にならもう転職出来るのでは?」


「そういえばそうか、一般職の系統なら転職出来るンだっけ」


それもありとりあえず冒険者クランの受付に向かう。

そこでサミヨとイーリアとペリスは転職可能な様子。


とりあえずやっておく事にした。


サミヨはメインはパラディンに、サブはアーチャーに転職した。

イーリアはメインクラスがマジックユーザー系統なので、ソーサレスに転職。

ペリスはメインクラスがトリッカー系統なので、トリックスターに転職した。


「確かにこれなら前より戦力が上がりそうだね」


「新しいスキルも取れるようになっていますから、取れるなら取っておいた方がいいですわよ」


「ではポイントが足りてるなら取っておきますか」


それはそうと本題に戻る事に。


北の国境は越えられないので、他の国に向かう事にした。


「今は南の国境なら通れるとは思いますわよ」


「南の国境かぁ、海があったりする?」


「海はもっと先まで行かないとないと思います」


とりあえず南の国境なら通れるだろうとフリージアは言う。

南の国がどんな国なのかは気になるので、それも聞いてみる事に。


「南の国ってどンな国なの?」


「南の国は広大な草原が広がる国ですわね、遊牧民などが暮らしていますわよ」


「遊牧民ですか、それとは別に国の首都があったりするんでしょうか」


「それでどうします?北の国境は当分通れませんわよ」


「なら南の国境に行こう、通れるなら行きたいし」


そんなわけで南の国境に行く事が決まった。

南にあるのは広大な草原の国なのだという。


遊牧民などが暮らしていて、それとは別に国もあったりするという。


そのまま街を出て南の国境へと移動する。


「すみません、今は通れますこと?」


「はい、では冒険者証か国が発行する通行許可証を」


「これでいいですか?」


「確かに確認しました、ではよい旅を」


「よし、行くよ」


そのまま南の国へと入国する。

国境の長城を抜けるとそこには広大な草原が広がっていた。


まずは街を探す事に。


「街までは結構歩くっぽいな、速く移動出来る手段とか欲しいかも」


「乗り物は買うにしてもお金が必要ですわよ」


「だよねぇ、まずはテントを張れる場所を探そうか」


街道などを進むにしても速く移動出来るものが欲しい。


しかしそれにお金がかかるのは確かだ。

今は徒歩しかないという事である。


「あ、何か見えてきた」


「遊牧民の村みたいですね、今の季節はこっちに来ていたのですか」


「遊牧民は季節によって移動するのはこっちも変わらずか」


「まずはあそこに行きましょうか」


そのまま遊牧民の村へと足を踏み入れる。

よそ者でも結構歓迎してくれている様子。


「ありゃ、客なんて久々だね、大したものはないけど見ていっていいよ」


「ありがとうございます、あとこの辺りに少し広いスペースはありますか」


「少し広いスペース、あそこでいいかな」


遊牧民の若者が少し広い空きスペースを貸してくれた。

そこにテントを張り、次の目的地は街に決めた。


それはそうとせっかくなので遊牧民の食事などをいただきたくなった様子。


「すみませン、遊牧民の食事とかを食べたいンですけど」


「異国の人がそんな事を言うなんて珍しいですね、口に合うかは分かりませんが」


「花春さんは料理を作るのも食べるのもお好きらしいですよ」


「あら、なら作ってあげますよ、ついでにレシピも教えましょうか?」


「いいの?よっしゃ!」


遊牧民の女性が遊牧民の料理を振る舞ってくれた。

花春はレシピを教えてもらい、遊牧民特有の食材もいくつか分けてもらった。


料理は主に羊肉やヤギのミルクなど、遊牧民らしいと思えるものが並ぶ。


「はぁ、満足したぁ」


「それにしてもフリージアはなぜ私達に声をかけたのですか?」


「あなた達、噂になっていますのよ?それで興味があったので接触したのですわ」


「はぁ、認められたという事なのでしょうか」


「もう日が落ちてますし、夜が明けたら街を目指しましょうか」


北の国境は越えられなかったため、予定を変更し南の国境を越えた。

フリージアも新たに仲間に迎え、人数も増えてきた。


草原の国の首都まではまだかなりある様子。


まずは次の街を目指す事となった。

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