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16 天使のこと その三

 天使のこと その三


 白木花蜂蜜 十二歳 天使 瞳の中に虹の星がある。


 特徴


 ふわふわの白い髪の毛にいっぱいおもちゃの飾り(翼の形をしたものや、鳥の形をしたものや、傘の形をしたものとか)をつけている。小さな耳にもおもちゃの飾りをつけている。らくがきの感情の顔の絵を描いたへんてこなお面を自分の気持ちに合わせてかぶっている。

 翼を怪我して空が飛べない。大きなカラフルな絆創膏が貼ってある。


 やがて、三日月がぴょこんと人狼のひざの上から小さくジャンプするようにして、白いベンチの上におりると、そのままベンチの上を歩いて、白ふくろうのところまで行きました。

 そんな三日月のことを白ふくろうはじっと見ていました。

 それから三日月は白ふくろうのところまでくると、「いつまでこうしているつもりなのさ?」と白ふくろうに言いました。

「いつまでって、十六夜さんが帰ってくるまでですよ」と白ふくろうは言いました。

 白ふくろうはいつも美しい顔につけているへんてこなお面をいつもいくつか持ち歩いています。

 そのへんてこなお面に描かれているらくがきのような顔はいつくかの嬉しいとか、悲しいとか、そういった感情にわけて描かれていました。(描いているのは白ふくろうです)

 そのへんてこなお面を白ふくろうは自分の気持ちに合わせて(忘れていなければ)付け替えていました。

「十六夜が帰ってくるわけないでしょ? 飛んで行くときに白ふくろうに、小さな声で、人狼くんのこと、頑張ってねって、言っていたでしょ?」とため息をつきながら三日月は言いました。

 確かに十六夜はそう言っていました。

 十六夜にそう言われて、白ふくろうはわざわざ自分のつけているへんてこなお面を、嬉しい感情のお面に付け替えたくらいでした。(自分の気持ちにはとても正直なのです)

「そ、そんなんですか?」と白ふくろうは言いました。

「そうだよ」と三日月はずっとぼんやりとしていて、三日月にそう十六夜のことを言われて、いまさらとても慌てている白ふくろうを見て言いました。

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