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異世界禁酒生活  作者: 田中 太郎
第三章
99/223

99. 奪還作戦

 占拠された街の近くの駐留部隊に合流出来たのは翌日の朝だった。


「隊長!補給物資と増援が来たぞ」

「ルーク・ブルスジルです。よろしくお願いします」

「…そうか、辺境伯からの増援か」

「父をご存じで?」

「昔いろいろとな」


(父の友人か)


「それよりも状況はどうなっている、隊長!」


ここまで連れてきてくれた兵士が話に入ってくる。


「言葉遣いに気を付けろ。ったく…」


 今現在、街には多くの住民が取り残されている。中には抵抗しようとして殺された人や見せしめに殺された住民も確認しているそうだ。その間、何もしていなかった訳ではなく、地下の避難経路から街の中に潜入して救助作業を秘密裏に行っているそうだ。


「合図をすれば、人質近くにいる敵は殲滅できるように準備している。お前達はその合図で正面の敵を引き付けて欲しい」

「住民と敵の区別はどうすれば良い?」

「武装している者は全員捕らえて良い。抵抗する者の無力化も許可する」

「「了解」」


 俺は正面で敵と睨み合っている部隊に合流して、合図を待つ。


 結局その合図が来たのは二日後の昼頃だった。街の中心部から空に向かって花火の様な物が打ち上げられた。

 それを見た瞬間俺は敵の武装集団に突っ込んでいく。今回は味方が多い為、武器は斧状態で使用する。まず、雷の矢を低威力で発生させて敵に当てていく。矢を受けた人は外傷は殆ど無いが、続々と倒れていく。スタンガンの様に雷の矢を使って、敵を無力化していく。


「何をやっている早く捕らえろ!」


 少し出遅れた数人に隊長が指示を出しているのが聞こえる。そんな中俺はガンガン進んで行き、街を囲んでいる城壁を一気に駆け上る。


「突き落せ」

「もう遅いよ」


 槍で駆け上がる俺を突き刺そうとしてくるが、俺はそれを空中で躱す。そのまま槍を掴んで下に引っ張る。その反動で城壁の上に体を浮かばせて、城壁を飛び越える。右を向いて城門を閉めている閂を叩き切る。それを切っ掛けに味方が流れ込んで来る。俺は周囲を見ながら市民を人質に取ろうとしている敵から先に気絶させていく。

 暫くすると再び花火の様な物が打ち上げられる。予定されていた人質の救出が完了した合図だ。残りの抵抗する敵を殲滅したら俺の仕事は終わりだ。淡々と作業を進めていく。


「ルーク!大変だ」


 もうじき片付きそうな頃合いになって隊長が話しかけてくる。かなり慌てた様子なので緊急の用事なのだろう。面倒くさい事になりそうだ。


(ああ、帰って酒が飲みたいのに)

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