表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界禁酒生活  作者: 田中 太郎
第三章
92/223

92. 二刀流

 武器が完成して王都から帰ってきてから俺は毎日練習をしていた。背中にクロスして背負ってある二本のハルバードのうちの一本をデコイに持たせての戦闘だ。武器を魔力で覆うことで武器を持たせているようになった。後は俺の戦闘データを機械学習させるだけで準備は完了だ。その後は実戦で練度を高めていく。


 俺はいつも通り森の中を歩いていた。定期的に森の魔物を駆除する依頼の為だ。さっそく討伐対象を発見した俺は、デコイを起動させて武器を持たせる。そしてそのままイノシシ型の魔物と戦わせる。デコイは魔力の塊なので物理攻撃は基本効かない。魔法攻撃も試しに自分でデコイに打ってみたが効果は薄いようで、言ってみれば俺の魔力が尽きない限りは最強だ。その為、難なくイノシシ型の魔物を倒すことが出来た。


(達成感があんまりないんだよな)


 書いたプログラムが想定通り動いている事の確認の為とは言え、自分が全く動いていないと達成感が無い。俺はそのまま、短剣を持たせたデコイに魔物を解体させながら考える。


(全自動、楽だけど何かあれだよな…)


 その後は冒険者ギルドで魔物の素材を買取してもらい、夕食の材料を勝って帰る。


「今夜の鍛錬で模擬戦をして欲しい」

「いいぜ!」


 帰って早々パトリシアに模擬戦のお願いをされたので快諾する。

 双子を寝かし終えた後、薄暗い庭で俺とパトリシアは向き合っていた。俺は予めデコイを発生させて武器を持たせてある。


 パトリシアが空中に投げたコインが地面に着いた瞬間に俺達は戦闘を開始する。俺は基本的にデコイを戦わせてその際に出来た隙を利用して俺自身が攻撃する戦闘スタイルとなっていた。パトリシアは剣を使う王道の戦い方だ。

 最初の方は圧倒していた俺だが、徐々に魔力が尽きてきて押され始める。昼間にも依頼で魔力を消費していたせいか、早々にデコイが使えなくなり、俺はパトリシアに敗北してしまった。


(やはり課題は魔力消費か……プログラムを見直そう)


 改良案を一つ一つ地道に試してみてはいるものの、なかなか魔力消費を抑える事は出来ない。亜空間に魔力を常時溜め込んではいるが、回復速度以上に貯まる訳では無いので、寝ている間に貯まる上限は決まっている。長時間俺の卑怯な戦闘を続けるためにはやはり上手く魔力消費を抑えるしかなさそうだ。


(いや、待てよ)


 魔力が無いなら奪えば良いじゃない。そんな考えが脳内に浮かんでくる。この世界には生きている物で魔力が宿っていない物はない。そいつらから魔力を奪えれば、今のままでも何とかなりそうだと思ったところで眠気がやってくる。


(酒飲んで寝よう。明日考えればいいや)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ