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異世界禁酒生活  作者: 田中 太郎
第三章
90/223

90. 王都での生活

 翌日。俺は武器屋に寄った。俺が前回作ってもらった特注の武器が珍しかったからか、武器屋の親父は俺の事を覚えていた。


「お、お前生きてたのか!」

「お陰様でな」


 アリアネルが行方不明になった時に探し回っていたので心配していたのだとか。


「それで、今日は何の用だ?」

「武器の手入れとこのハルバードと同じ物をもう一本。それから……この短剣を四本くれ」

「あいよ、毎度あり!」


 最近は武器の製作の注文が少ないらしく、一月で完成すると言っていた。という事でそれまで王都に滞在の予定となった。武器の注文を済ませた俺達はそのまま王都を観光する事にした。双子が喜び走って店を出ていくので俺達はそれを追いかける。


「はぁ、はぁ……この子達早すぎるし、体力ありすぎない?」


 双子を捕まえた広場でアリアネルと俺が待っていると息を切らしたキャロリンが追い付いて早々そんな事を言い始めた。


「まあ、普段から俺とパトリシアの鍛錬を見ているし、自然と体の使い方を学んだんだろう。将来は最強の女騎士になるかもな」


 冗談でそんな事を言うと双子が否定してくる。


「ぱぱといっしょにぼうけんしゅる!」

「ぼうけんしゃになる!」

「おお、そうか!俺と一緒が良いか!」


 そうやって笑いあっていると背後から話しかけられる。


「…る、ルーク君」

「ん?…お!ソフィーか!久しぶりだな」


 そこには学園での元同級生が居た。神殿長の娘で遠征討伐の時には一緒のパーティーで戦ったなと懐かしい気分になっていると一緒に居たもう一人にも話しかけられる。


「え!お前ルークか?ちゃんと生きてたんだな!」


 ソフィーと一緒に居た騎士団長の息子のイアンにも驚かれながら話しかけられる。よく一緒に居たリチャードは公務で忙しいらしい。懐かしい話で盛り上がった後、イアンから提案される。


「なあ、ルーク」

「なんだ?」

「最近王都では骨のあるやつが少なくてな、俺と模擬戦してくれないか?」

「別にいいぞ」


 今日はまだ日課の鍛錬をしていないし、体が鈍らないように模擬戦の相手をしてくれるのは正直こちらとしてもありがたい。


「詳細は飯食いながら話そうぜ!」


 そんなイアンの提案で俺達は一緒に昼食を取る事になった。俺とイアンは入った店で酒を飲んで久しぶりの再会を祝った。女性陣には若干引かれていたが、楽しければ問題ないだろう。


 昼食中に決まった事と言えば、殺し以外は何でもありの勝負になった。今日は酒を飲んでしまったので明日に勝負する。また、正直剣の勝負だと技量ではイアンに勝てそうになかったので、そのルール以外では勝負を受けるつもりは無かった。


(同級生と飲む酒は良いな)

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