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異世界禁酒生活  作者: 田中 太郎
第三章
86/223

86. キャロリンの苦悩⑥

 私以外の転生者疑惑のある人物に会いに行く。別に好きに暮らしていてもらって構わないが、あいつは何か目的がある気がする。それを確かめなくてはならない。

 一緒に来たアリアネルは心地よい揺れに眠ってしまっている。話し相手が居なくなり、暇になった移動の馬車の中で何をどう聞くかを考える。


(まずはゲームの内容をどこまで覚えているかかな…)


 私は忘れている部分も多い為、知識の共有がしたい。むしろ彼の行動を見ているとほとんど知らない可能性もある。その場合は多少こちらの知識を共有してあげようと考える。そして知っていた場合、なぜ正規のストーリーを壊すような行動をするのか問い質さなくてはいけない。その目的によっては力技で止めないといけない。私はあまり戦闘は好きではないが、レベルは結構高いし戦闘になってもアリアネルが居れば二人で何とかなるだろう。


 そんな緊張をしながら馬車に揺られていると目的の街が見えてきた。ファームトイルムという街だ。ストーリーには出てこない街のはずだが、彼は何故かここに住んでいる。


 家の前まで来てその光景にまず驚愕する。少し見ない間に彼に子供が出来ていたのだ。


「ぱぱ、だあれ?」

「パパの友達だよ」


 ルークは私の事をそんな風に説明する。すると双子の子供は私に興味を持ったのか、周りに駆け寄ってくる。


「おねえちゃんあそぼ~!」

「アリスとステラはちょっとあっちに行っててね」

「「やだ!」」


 ルークも私に話がある様子で双子に遠くで遊んでくるように言い聞かせている。


「ほら、あっちで一緒に遊ぼうね~」

「おねえちゃんだあれ?」


 空気を読んだのか面識がある様子のアリアネルが双子を連れて行ってくれた。子供の方は忘れてしまっているみたいだが。

 二人きりになったところで、私達は家に入ってテーブルに着いた。私はまず最初に一番大事なことを聞いた。


「で、単刀直入に聞くけど転生者なの?」

「ああ、そうだがお前が思ってる転生者とはちょっと違うと思うぞ」

「どういう事?」

「この世界の元の世界を知らないからな」


 話してくれた内容によると彼は転生者だが、この世界については全く知らないようだ。その為、私の予想外の行動をしていたのだとか。目的も特になく、行き当たりばったりで生きてきた言っていた。彼とこんな風に話すことはあまりなかったが、かなり適当な男のように思える。自分の生きたいようにこれからも生きていくとも言っていた。正直もう将来の事は予想が出来ないので私もそんな風に生きてもいいのかなと彼見ていて思う。


 結局話の大半は日本食の研究についてだった。私が説明するだけでお昼になったようだ、双子の一人がお腹が空いたとやって来た。


(それにしてもこの子達可愛いわね)

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