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異世界禁酒生活  作者: 田中 太郎
第三章
82/223

82. 機械学習

 アプリを常時起動しておくことにも慣れてきた俺は次の段階へと移行する。

 今まで実験してきた事で見つかった大きな問題点は、魔力消費と操作性だ。魔力消費はしょうがないと、改良は出来そうだが今は納得している。


 次に操作性だが、俺が常に意識して操作しないといけない為、単体の敵、あるいは奇襲での襲撃でしか使い物になっていない。そこで俺は全自動で魔力の塊を操作しようと、俺の動きを機械学習させることにした。最初は簡単な奇襲方法などの俺の動きを記録してその動きを学習させた。その結果、獲物を見つけるとすぐに行動してくれるようになった。

 最終目標は乱戦での俺のサポートが出来るようにすることだが、まだまだ時間が掛かりそうだ。


(まあ、最初の頃と同じ、継続は力なりだ)


 手っ取り早くサポートの動きを学習させる為には、誰かに協力してもらって一緒に狩りに行き、動きを記録させてもらえればいいが、今の俺にはそんな気軽に協力してくれる知り合いは居ない。


(今度アリィが来た時に頼んでみるか)


 最近思うが、アリアネル以外の友達がいないことが大きな悩みの種になりつつある。かと言って、子育てと仕事に家事と何か他の事をする時間が無い。


(時間が足りないなぁ…)


 このように大きくは進歩していないがコツコツと自分を強化していく事には成功している。

 そんなある日、機械学習や実験を終え家に帰るとパトリシアが話しかけてきた。


「最近体が鈍ってきたから相手をして欲しいんだが」

「いいぜ!」


 パトリシアから話しかけてくれる事が嬉しくて勢いで返事をしてしまうが、機械学習の成果を確認するいい機会だ。さっそく刃を潰した槍を手に取り、パトリシアと向き合う。


 最初に動いたのパトリシアだった。真っ直ぐに近づいてくるので俺は魔力の塊を生成して右横から回り込むように動かす。その塊に一瞬気を取られたパトリシアに魔力の塊が動いた逆方向から槍を振り上げる。それをパトリシアは間一髪で躱して距離を取った。


「…どんな手品だ?」

「どうだ、面白いだろ?」


 その後も若干楽しそうに切り掛かってくるパトリシアに俺は最近身に着けた戦術を一つ一つ試すように相手の攻撃をあしらう。


「今日はこのくらいにしよう、アリスとステラが見に来て…」


 俺は振り返ったが誰も居ない事に目を丸くする。


「ぱぱとおなじのできた~!」


 玄関からアリスとステラ声を上げながら近寄って来た。双子は俺の魔力操作を見て真似したらしい。一目見て出来るとは流石に驚きではあるが、すぐに納得する。ぬいぐるみ遊びで培った技術の応用だからである。


(娘の成長を見て美味い酒が飲めそうだ)

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