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異世界禁酒生活  作者: 田中 太郎
第三章
81/223

81. 実験

 俺は森の魔物討伐に向かっていた。最近新たに身に着けた狩り方を試すためだ。適当な場所にある木の上に上って狩りの準備をする。

 まず、以前やった方法で作ったアプリを起動する。魔力が自動的に吸われて雷の矢が出現する。発射されずにそのまま待機している。この矢は常にレーダーの様に微量の魔力を放出するように設定されていて、狭い範囲だが周囲を探知するようになっている。そして登録された魔力以外が前を通過しようとした時に矢が発射されるようプログラミングしておいた。


 今日は初めて実行するので、上手く動くかは分からないが、待機状態までは正常に動いている。俺は獲物が前を通過するのを息を潜めてただ待った。この罠は自分から距離が離れなければ待機状態ではあまり魔力を消費しない。生成する時に多くの魔力を消費するのと、自分から距離が開くほど待機状態の魔力消費が大きくなる。正直使い勝手は悪いが、何事も研究が大事だ。


 しばらく待っていると、遠くにウサギの姿を確認した。ウサギが矢の探索範囲に入ったところで矢が自動的に照準をウサギに向けて動き始めた。狙いが定まったところで、自動的に矢が発射されウサギに的中する。矢が動き始めてから大量の魔力を消費されたが、処理自体は正常に動くことが確認された。

 俺はその後、様々なテストを行い、その全てが想定通りの動きをすることを確認した。


(問題は魔力消費量か…)


 複雑な動きをさせようとする程、大量の魔力を消費してしまう。いくら亜空間に貯めがあるからと言って実戦でホイホイ罠を設置することは出来ない。


(乱戦向きの戦術ではないな)


 乱戦ではなく奇襲などが主な使い道となりそうだ。


(では、次のテストかな)


 俺は準備しておいたもう一つのアプリを起動する。魔力が自動的に吸われて俺の周囲に俺と同じ形の魔力の塊が出来上がる。目に魔力を集中させないと見えないが、魔力の塊なので通常でもそこに人が居るような感覚になる。所謂デコイというやつだ。予め決められた値を入力することで魔力の塊が動き始める。操作感覚としてはラジコンの様な物だ。これは魔力操作なので、さっきのよりは魔力消費が少ない。


 粗方設定しておいた動きをテストしたところで、俺は実戦で試してみようと獲物を探索し始める。ちょうど良さそうな魔物を発見する。ワイルドボアだ。

 俺は自分自身の気配を消して、ワイルドボアの後方に魔力の塊を移動させる。ワイルドボアが俺の動かす魔力の塊に気が付いて、後ろを振り返ったところで、前方から俺は切り掛かる。最後までこちらに気が付く事無く息絶える。実験自体は成功だ。


(今日のつまみはイノシシ鍋かな)

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